超低温の世界の不思議 理学研究院 網塚浩教授のインタビュー
この番組はCoSTEPのラジオ実習番組「かがく探検隊コーステップ」の「研究室に行ってみよう」のコーナー をベースに生まれました。
DJの片岡香澄さん(左の写真)が、北大の研究者(主に理学研究院を中心とする理系研究者)にインタビューをします。
毎週土曜日の午後4時15分から、FMノースウェーブ(札幌地区82.5MHz・旭川地区79.8MHz・小樽地区82.1MHz釧路地区 80.7MHz)で30分間放送されています。
話の中身は各分野の研究の最前線、でも超ブンカ系DJの片岡さんの質問にやさしく答えてくださる先生たちのお話は、分かりやすく楽しく、それに「へえ〜」 や「なるほど」でいっぱいです。
この番組では、CoSTEPの受講生が、出演者の人選・出演交渉・録音・番組で紹介する北大トピックスの原稿執筆などを担当しています。
今回のゲストは北海道大学大学院理学研究院教授の網塚浩先生です。
網塚先生は絶対零度(マイナス273.15度)付近の極超低温の世界を研究していらっしゃいます。
どんな物質もマイナス270度くらいまで冷やすと不思議な振る舞いをするようになります。中でも極めつけは、電気が一度流れるとその電流がずっと止まらず に流れ続ける超伝導現象。
超伝導状態になった物質は、磁石の上に置いてやると、ふわっと浮いて静止します。マイスナー効果と呼ばれるこの現象を、先生はおもしろく見せる実験をやっ てくださいました。
発泡スチロールのブルー箱に入っているのは超伝導物質をマイナス200度に冷やすための液体窒素。写真は、先生が超伝導物質を竹のピンセットで取り出すと ころです。
インタビューの前半は、ここをクリックすると聞くことができます。
磁石で作ったレールの上に超伝導物質(白い塊)をおくと、ふわりと浮かび上がり静止します。指でちょっとつついてやると、このレールの上5ミリくらいのと ころをスーっと走り出します。
先生のお話は、超伝導研究の将来にまで広がります。
そして、先生が、なぜこの磁性の研究の世界に魅せられたのかという秘密も聞かせていただきました。
インタビューの後半は、ここをクリックすると聞くことができます。
今回の取材録音担当のCoSTEP受講生は川井佳子さん(写真右端)でした。