本イベントは終了しました。たくさんのご参加ありがとうございました!
動画はこちらからご視聴いただけます。
「なぜ? どうして?」この問いかけから研究は始まります。科学者は今まで解かれていなかった問いに仮説を立て、実験や観察を通じて検証を行います。問い・仮説・検証は科学研究のプロセスです。今回のカフェのゲストの大木淳之さん(北海道大学 大学院水産科学研究院 准教授)は、海のしくみを物質の観点から分析する海洋化学を専門にしています。中でも、大木さんが注目する物質は、ヨウ素を含んだ有機ガスです。北大水産学部のおしょろ丸・うしお丸で噴火湾の海水を調べると、有機ガスの濃度が季節ごとに増減することが明らかになりました。なぜ季節によって濃度に変化がみられるのだろうか? 海のヨウ素はどこから来てどこへ行くのか? 大木さんはこれらの問いに独自の仮説を設定し、自ら海洋観測に赴き、大気、海水そして海底の堆積物の調査を行うことで検証を進めています。このカフェでは、大木さんの研究テーマである、ヨウ素の地球化学的な物質循環の内容を紹介しながら、科学に興味をもつ高校生に、科学者の研究に向き合う姿勢を伝えたいと思います。
【ゲストプロフィール】
大木淳之(おおき あつし)さん
北海道大学 大学院水産科学研究院 准教授 さいたま市出身。2003年 東京大学 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻 博士課程修了 博士(理学)。北海道大学 大学院地球環境科学研究科、北海道区水産研究所、国立環境研究所を経て、2011年に北海道大学 大学院水産科学研究院に着任、専門は海洋化学。2019年度 オンライン教材を用いた海のトップサイエンティストの早期発掘育成プログラム 北海道大学バランスドオーシャン事業(LASBOS)を立ち上げる。趣味は函館でのゴーヤとシイタケの栽培。現在菜の花栽培にも挑戦中。
第112回 サイエンス・カフェ札幌|オンライン in 函館
「地球を旅する元素のゆくえ〜大気と海、海と堆積物をめぐるヨウ素のナゾ~」
【日 時】2020年8月23日(日)13:00~14:00
【配信場所】港の庵(旧松橋商店)(函館市大町8-26)【配信場所には立ち入ることができません】
*当日は特設ページよりご参加ください
*本イベントは終了しました。
動画はこちらからご覧いただけます。
【ゲスト】大木淳之さん(北海道大学 大学院水産科学研究院 准教授)
【聞き手】種村剛(北海道大学 CoSTEP 特任講師)
【主 催】北海道大学CoSTEP
【共 催】北海道大学バランスドオーシャン事業
サイエンス・サポート函館
【参加費】無料
【定 員】特に設けない 当日配信サイトにアクセスしてください。
【オンライン開催について】
サイエンス・カフェ札幌は、 2005年10月より紀伊国屋書店札幌本店を主な会場として実施してきました。COVID-19流行の中においても学びの場を絶やさぬよう協議を重ね、今年度はオンラインでの実施を基本方針とすることを決定しました。サイエンス・カフェ札幌をご愛顧いただいております皆様には、ご不便をおかけすることもあるかと存じますが、日本全国から視聴いただけるよう準備を進めております。なお、動画の配信は、感染症対策を心掛けた上で行います。