宇宙のカタチ、銀河のレシピ
日時: 2013年5月26日(日)午後2時〜3時30分(開場:午後1時30分)
会場: 紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデン(札幌市中央区北5 条西5 丁目7 番地sapporo55 ビル)
ゲスト:
羽部朝男さん(北海道大学大学院理学研究院 教授/宇宙物理学)
エリザベス・タスカーさん(北海道大学大学院理学研究院 特任助教/宇宙物理学)
定 員: 約80名
参加費: 無料です。当日会場にお越しください
主 催: 北海道大学CoSTEP
【概要】
宇宙の美しさと数多くの謎には、古来より多くの人々が惹きつけられ、天文学・宇宙物理学の分野では、観測と理論を二本柱として数多くの研究成果が積み上げられてきました。
近年、「ダークマター」「ダークエネルギー」と呼ばれる不思議な存在の可能性が注目されています。これらはいずれも、私たち人間がどのような観測手段によっても「見る」ことのできないものですが、その存在を仮定しないとつじつまの合わない観測結果が続出してきたのです。
ダークマターとダークエネルギーは、宇宙のカタチ、つまり現在の宇宙の構造が形成される過程に、決定的な影響を与えてきたと考えられています。しかしそのメカニズムを解明しようとしても、宇宙の創生期を直接観測したり、実験室の中に宇宙を持ち込むことはできません。そこで行われるようになったのが「コンピューターシミュレーション」を活用した研究です。今回のゲストには、この手法を駆使して研究しているお二人をお招きしました。
羽部さんは宇宙の構造形成、タスカーさんは銀河や恒星の形成を研究しています。お二人のお話を聞きながら、一緒に私たちの宇宙の未来について考えてみませんか。
【プロフィール】
羽部 朝男(はべ あさお)さん(写真右)
北海道美唄市出身。北海道大学大学院理学研究院 教授。理学博士。2009年、北海道大学大学院理学研究院准教授を経て、2011年より現職。光、元素などの密度、温度、といった宇宙の物理的な性質を研究する、宇宙物理学が専門。宇宙がどのようにつくられてきたのか、これからどうなっていくのかを明らかにするため、宇宙の物理的な構造について、コンピューターシミュレーションを使って研究している。札幌キャンパスの四季折々の美しさに心を惹かれ、趣味は北大内の散策。最近は太極拳も。
Elizabeth Tasker(エリザベス タスカー)さん(写真左)
イギリスのオックスフォード大学で博士号を取得し、アメリカのフロリダ大学、カナダのマックマスター大学を経て、2011年7月から北海道大学大学院理学研究院 特任助教。イギリス出身。羽部さんと同じ研究室で、銀河がどのように作られてきたのかについて研究している。一般市民に専門的な内容を分かりやすく伝える「科学技術コミュニケーション活動」にも興味があり、海外向けの大学広報誌に記事を執筆するなど、経験も豊富。最近は日本語にも挑戦しており、好きな日本語は「ワクワク」。