第70回サイエンス・カフェ札幌 「光る分子が世界を描く〜カメレオン発光体、発明!〜」
日 時:2013年7月21日(日)14:00 〜 15:30(開場13:30)
会 場:sapporo55ビル1階インナーガーデン(紀伊國屋書店札幌本店正面入口前/札幌市中央区北5条西5丁目-7)
ゲスト:長谷川 靖哉(はせがわ・やすちか)さん(北海道大学大学院工学研究院教授/先端材料化学)
定 員:約80名
参加費:無料(事前申し込み不要)
※コーヒー等の飲み物は、会場内のコーヒーショップで購入可
主 催:北海道大学 高等教育推進機構 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
ランプにろうそく、蛍光灯、ホタルに宝石、お星様……。世の中にはさまざまな光るモノがあり、私たちはそれらを利用してきました。そしてもっと役に立つ光るモノを作るために、現代の化学は分子を操作するナノの領域に突入しています。
ゲストの長谷川靖哉さんは、紫外線をあてると光る「発光分子」を作る名手です。これまでに、世界で最も強く赤く光る分子を作成しました。高温でも壊れないためにさまざまな加工ができ、応用が広がるのが特徴です。さらに今年5月には「カメレオン発光体」を発表しました。この発光体は氷点下では緑色、0℃で黄色、60℃でオレンジ色、100℃以上で赤く光るという特徴をもち、さまざまな応用が期待されています。さて、では何に使えるのでしょうか?
今回のカフェでは、発光分子で描かれた絵などを実際に見ながら、これらの発光分子がどのように作られたのかを長谷川さんにお話しいただきます。そして、それらの発光分子は何に使われ、どのような未来を描くのか、皆さんと考えたいと思います。
【ゲストのプロフィール】
長谷川 靖哉 さん
1968年生まれ、愛知県出身。北海道大学大学院工学研究院 教授。工学博士。企業の研究員、大阪大学、奈良先端科学技術大学院大学を経て、2010年より現職。専門は強発光性、光磁気機能をもつ物質の合成を中心とした材料化学。新しい機能をもつ分子の開発のかたわら、実験イベントや書籍執筆などの一般向けの活動にも積極的に取り組む。わかりやすい授業にも定評があり、2011年度北大「エクセレント・ティーチャーズ」の一人に選出された。その風貌から「マリオ先生」と呼ばれることも。趣味は手品やSF小説、夏山登り。
※ 本サイエンス・カフェに関連して、8月7日(水)開催の「2013サイエンスパーク」にて、小学生向けのイベント(時間:12:30-13:30/場所:札幌駅前通地下歩行空間)を行います。詳細は、北海道庁のウェブサイト等より後日告知される予定です。