2025年6月2日に白老町の役場で、役場の20名にご参加いただき、「ビジョンワークショップ」が開催されました。北海道大学 COI-NEXTの主催で、スタッフの朴が企画・司会しました。
2050年の白井町を想像し、今と比べて残って欲しいこと、変えたいことについてのアイデアを出し、キーワードと共にパターンランゲージをつくるワークショップでした。役場で働く17名が参加してください、4つのグループに分かれてワークショップを進めました。
まずは北大の次世代和牛生産システム構築拠点からの話題提供がありました。後藤 貴文(北方生物圏フィールド科学センター教授)さんの「食の尊さと環境の大事さを知ろう~牛を通して~」と、清水池 義治(北海道大学大学院 農学研究院 准教授)さんによる「和牛を素材に農村社会をイノベーとする」が続き、現在研究されている畜産システムや畜産消費の現状を知ることができました。
そのあとは、グループに分かれ、「こんな白老町がいい」と思うことをパターンランゲージでまとめました。
高齢化を踏まえて終活ができる町、高齢者の暮らしやすい環境づくり、子どもと高齢者の世代間交流ができる町、中期滞在が増えるための工夫など、現在の課題として挙げられてた問題の解決策としてのさまざまなアイデアが出ました。
発表の時にはコメントや質疑応答も行われ、町に対する理解が深い役場のみなさんだからこそ出られるような意見交換が続きました。
アンケート結果
ご参加いただいた17名のうち、15名に答えていただいたアンケートからは、20代から50代まで、幅広い世代から参加していただいたことがわかります。また、満足度は高いものの、参加度合いには少しばらつきがありました。ワークショップの難しさや限られた時間内での活動に原因があったかと思っています。
アンケート結果からすると、「普段と違って、まちづくりを考えることは新鮮だった」意見や「役所の多世代、多課の面々が集まって、WS自体が久々のように感じて、今の役所に足りていないことのように強く思えた。 そこに大学の先生はじめ、見方を変える示唆を与えてくれる貴重な機会になったと思う。」という意見が多かったです。一方で時間が足りなかったと感じられる方も複数人いました。
当時、参加していただいたみなさん、ありがとうございました。2050年の白老町の未来も、楽しみです。