ナノプランクトン化石って何? 理学研究院長 岡田尚武教授インタビュー
コーステップの受講生が制作協力しているFM番組 「FRONTIER SPIRIT RADIO with 北海道大学」11回目の放送は、理学研究院長 岡田尚武教授のインタビューです。
岡田先生は「ナノ・プランクトンの化石」を研究されています。
「ナノ・プランクトン」の「ナノ」は、100万分の一ミリの長さを表す「ナノメートル」に由来します。 それくらい小さい、電子顕微鏡でしか見えないプラ ンクトンの世界です。(下の写真)
海の中を漂う植 物ナノ・プランクトンは、海を豊かにして、しかも大気中の二酸化炭素を減らしてくれるとても大切な生き物なのだそうです。
「ナノ・プランクトン」の中には、上の電子顕微鏡の写真のように殻をかぶったものもあります。「炭酸カルシウム」で 出来た殻を持つプランクトンが海底に大量にたまって化石になったあと、隆起してくると、ごらんのような白い崖になります。(下の写真)
この崖から白いかたまりを切り出し、黒板に字を書くために細長くしたのがチョーク。ヨーロッパの学校では「ナノ・プランクトン」の化石がチョークとして使われていいるのだそうです。下の写真は実際に使われているチョークです。インタビューの前半は、ここをクリックすると、聞くことができます。
ナノ・プランクトン化石を研究することで、太古の地球環境がどうだったのかを知ることができます。海の底を深く深く掘削することで、ずっと昔のナノ・プランクトン化石を手に入れて研究する計画も進行中だということです。
インタビューの後半は、ここをクリックすると聞くことができます。
岡田先生ありがとうございました。