アーティストと研究者と考えるオープンミーティング
札幌文化芸術センター SCARTSと北海道大学CoSTEP は、アート&サイエンスを主題に若い世代の皆さんと一緒に、アーティストと研究者=アートの創造性と科学的な探究に触れ、世界をひろげる学びの場をつくることを目指すプロジェクトを行っています。
毎回、サイエンスを切り口としたテーマを設定し、アーティストがそのテーマを探究するプロセスを一緒に体験していきます。
時間展望を獲得せよ!
みなさんは、過去・現在・未来といった時間軸を見通す行動「時間的展望」という考え方をご存じでしょうか。
今回はこの「時間展望」をテーマに、「プレコンセプションケア」(=男女問わず、妊娠・出産を考慮に入れ、現在の健康状態を確認したり、生活習慣の見直しを行ったりすること)を切り口としたオープンミーティングを開催します。
アーティストや研究者の探究・研究に触れ、対話を通して未来への考えや価値観を発見しませんか。
◎ 登壇者
荒木悠(アーティスト・映画監督)
市原 佐都子(劇作家・演出家・小説家・城崎国際アートセンター芸術監督)
前田 恵理(北海道大学 大学院医学研究院 准教授)
佐野 友宇子(北海道石狩振興局 保健環境部保健行政室(北海道江別保健所) 主任技師)
モデレーター:朴 炫貞(北海道大学CoSTEP 特任講師)
〈こんな方におすすめ!〉
・アートやサイエンスに興味がある
・探究学習に積極的に取り組みたい、探究学習のテーマを見つけたい。
・アーティストや研究者ってどんな人?
・健康や身体と将来のライフプランってどんな関係があるの?
日付:2024年8月1日(木)14:00~17:00(事前申込制・先着順)
場所:会場SCARTSモールC
定員:定員20名対象、高校生、大学生、専門学生
※中学生以上で興味のある方、教育関係者も申込可
申込方法
下記フォームよりお申し込みください。
*申込締切:2024年7月31日(水)まで
https://ssl.form-mailer.jp/fms/096fee55827903
主催:札幌文化芸術交流センター SCARTS(札幌市芸術文化財団)、北海道大学CoSTEP、札幌市後援札幌市教育委員会
助成:令和6年度文化庁文化芸術創造拠点形成事業
お問い合わせ先:札幌文化芸術交流センター SCARTS
TEL:011-271-1955(9:00~17:00※休館日を除く)
Email:scarts@sapporo-caf.org
登壇者
荒木 悠 | アーティスト・映画監督
米国ワシントン大学で彫刻を、東京藝術大学では映像を学ぶ。日英の通訳業を挫折後、誤訳に着目した制作を始める。近年の主な展覧会に東京都写真美術館(2024年)、十和田市現代美術館(2023年)、ポーラ美術館(2020年)、資生堂ギャラリー(2019年)、アートソンジェ・センター(ソウル、2019年)など。上映は、ロンドンICA(2021年)、マルセイユ国際映画祭(2021年)、ロッテルダム国際映画祭(2018年、2020年)など多数。http://yuaraki.com/
市原 佐都子 | 劇作家・演出家・小説家・城崎国際アートセンター芸術監督
2011年よりQ始動。人間の行動や身体にまつわる生理、その違和感を独自の言語センスと身体感覚で捉えた劇作、演出を行う。2011年、戯曲『虫』にて第11回AAF戯曲賞受賞。2019年に初の小説集『マミトの天使』を出版。同年『バッコスの信女 ─ ホルスタインの雌』をあいちトリエンナーレにて初演。同作にて第64回岸田國士戯曲賞受賞。2021年、ノイマルクト劇場(チューリヒ)と共同制作した『Madama Butterfly』をチューリヒ・シアター・スペクタクル、ミュンヘン・シュピラート演劇祭、ウィーン芸術週間他にて上演。2023年、『弱法師』を世界演劇祭(ドイツ)にて初演。
前田 恵理 | 北海道大学 大学院医学研究院 准教授
専門は公衆衛生で、集団全体(国民)が健康になることを目指した研究を行っています。特に不妊症は「気づき」から「治療の終結」まで、あらゆる局面において社会の影響を大きく受ける疾病であるため、公衆衛生学的視点に立った研究が不可欠です。不妊症に悩む方を少しでも減らすこと、また、患者さんへのより良い支援のあり方を提案することを目的に、プレコンセプションケアを中心とした様々な社会医学的研究を行っています。
佐野 友宇子 | 北海道石狩振興局 保健環境部保健行政室(北海道江別保健所) 主任技師
元々は産婦人科の臨床医でしたが、現在は北海道江別保健所で公衆衛生医師として働いています。
産婦人科での経験から自分の心と身体に真摯に向き合うことの大切さを痛感してきました。プレコンセプションケア、その中でも性教育はセックス、妊娠など性に直接関わる事柄を取り扱うだけでなく、自分と相手の心と身体を思いやる方法を身につけていくための技術を担っていくものと考えています。
産婦人科では一人一人の患者さんへ、公衆衛生ではよりメタ的な視点で、多くの人たちに心と身体を大事にすることを伝えていければと思っています。