実践+発信

選科B受講を迷う社会人の皆さんへ

2020.3.30

このページをご覧の方の中には、CoSTEPに申し込むかどうか、最後の一押しを求めている方も多いのではないでしょうか。この体験記では、CoSTEPで学ぶことのメリットをお伝えし、皆さんの背中を押せればと思います。

選科は基本的にe-learningを受講します。遠隔地に住む受講生や、社会人にはとてもありがたいシステムですが、「映像を見るだけなら受講料と同額分の書籍を購入し独学でも良いのでは」と考えたくなりませんか?(私はなりました)

敢えてCoSTEPで学ぶことのメリットは何か。1年の受講を通じて今では以下の3点にあると考えています。

  1. 講義トピックがリアルであり、常に我が事として考えられる
    毎回多彩な背景を持つ方が講師として登場します。講義では、講師の過去の経験や、現在進行形の活動を知る機会が多くあります。毎回講師から語られるリアルな課題、悩み、喜びから科学技術コミュニケーションの楽しさや難しさを理解できること、話がリアルだからこそ、綺麗に解決できない課題等「モヤモヤ」を感じられることは本にはない魅力です。特に講義中に感じる「モヤモヤ」を通じて「自分ならどう解決する?」を常に突きつけてくるのがCoSTEPです。
     
  2. レポート作成を通じて「自分は何がしたいのか」を考え続けられる
    当たり前ですが、自分が何を学んだか、自分は何がしたいのかを定期的に振り返る機会は、独学では作りにくいものです。CoSTEPではレポートを作成するたびに「で、あなたは何がしたいの?」を容赦なく問いかけてきます。
    レポートに対しては担当教員からコメントを頂けます。自分の思考に対するコメントを読むと、Web上でディスカッションをしている気分になりとても楽しいです。また、コメントを通じて自分の視野の偏りを理解し、自分がやりたいことを磨き上げることができます。
     
  3. 集中演習で想像以上に個性的な仲間と出会う機会に恵まれる
    選科Bの場合、10月の連休に集中演習が開催されます。仕事の繁忙期に重なる、10月の連休は交通費もホテル代もそこそこ高い・・・それでも行く価値はあります(そもそも参加必須ですが)。スケジュールは3日間と短いですが、その中での体験はかなり密です。「書く」という漠然と行ってきた行為を再整理していく講義は特に貴重で、同時にとても楽しいものでした。また、選科の仲間や先生は想像以上に性格もバックグラウンドも個性的です。仕事と家の往復だけでは得られない出会いがCoSTEPにはあります。

両立は難しいかもしれないと尻込みされる方もいらっしゃるかもしれません。そこは、自分のやる気と覚悟でどうにかして、初志貫徹してください。

自分の仕事と科学技術コミュニケーションの関連性が低いとお悩みの方も問題ありません。私も現職(経営コンサルタント)と科学技術コミュニケーションは直接つながりません。今から何か探します。

CoSTEPが、皆さんの新しい世界の1つになりますように。

渡部 侑生(選科B)