実践+発信

芸術祭選択実習を行いました。

2021.3.1

2021年2月11日、展示は中止になった札幌国際芸術祭2020(以下、SIAF)をみんなで鑑賞して考える「芸術祭選択実習」を開催しました。SIAFの出展作家でもあるスタッフの朴炫貞の主導で、14名の受講生が参加しました。

参加者は芸術祭のボランティアとして関わった方や、2014年から始まったSIAFを毎年参加した人から、芸術祭・アート作品の鑑賞経験がない人まで、経験値の幅が広かったです。また、科学技術コミュニケーターを目指すCoSTEPの特徴上、科学を専門にしたり、科学に対する理解の方が、アートより深い人が多かったです。

選択実習は2時間。限られた時間の中で、科学技術コミュニケーターとして、この芸術祭をどうみるかという大きな問いを掲げながら、実習をはじめました。

最初には、芸術祭に対する今の考えやイメージを出してみました。

そこから簡単に芸術祭に対する概要や現代アートの特徴、SIAFの特徴について、朴からの説明がありました。特に、コロナで中止になった芸術祭を今できる方法で見せる試みとして、SIAF 2020 マトリックスSIAF TVSIAF ドキュメンテーション展示アートメディエーションプログラムについて紹介をしました。最後には、3つのグループに別れて、SIAFのウェブサイトを見ながら、印象に残った作家/作品、SIAFの試みなどについてディスカッションをし、全体でその考えを共有しました。特に、科学の見せ方との違いや、作品の手がかりとしての個人の記憶/経験、異分野交流などについて話し合いました。

2時間の実習を経て、受講生はそれぞれが見たSIAFについて、文章でまとめました。順次公開していきますので、一人一人のSIAF 2020との向き合い方についても、ご期待ください。