チラシのデザインを担当したのは,グラフィックデザイン実習を専攻する藤井暢之さん。北海道大学農学院修士課程1年,食品栄養学を研究しています。
藤井さんからのメッセージを紹介します。
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一年間の学びの集大成ともいえる“成果発表会”。このポスターデザインを任された僕は、受講生の代表となった心意気で取り組みました。
CoSTEPの活動は多岐にわたります。講義のほか、演習や実習、選科の活動、課外活動すべてがCoSTEPであり、まずはその一つ一つを振り返ることから始めました。すべてを盛り込みたい。しかし、たった1枚の紙におさめるのは至難の業です。そこで僕たちの活動をシンボライズできるかもしれない“サイエンスカフェ”を素材として選ぶことにしました。
市民と専門家の橋渡しをしてきたサイエンスカフェ。2005年からスタートしたCoSTEPのカフェは瞬く間に全国に広がりました。本科では必修で取り組み、選科の仲間は自らのフイールドで企画し実践を続けています。
写真のセットには今年度制作したカフェのチラシを使っています。そして主役のタンブラー。僕らのキャッチコピーは「コーヒーを片手に科学の話をしよう」。CoSTEPの理念なり活動が、タンブラーを持ち歩くように、広まってほしい。そんな願いを込めて、写真を用意しました。
そして僕たちは、これから“科学技術コミュニケーター”として社会へ旅立ちます。タンブラーの中身は、修了生としての「味」が試されるのかもしれません。
デザイン、制作にあたってたくさんのことを考えました。制作のプロセスそのものが僕にとっての一年間の振り返りの作業でした。貴重な機会を得ることができ、感謝しています。