CoSTEPの受講を決めたのは、サイエンスカフェの企画から運営まで、実際に一通りやってみたいという想いからでした。 それまで、野外活動プログラムや実験教室などを実施した経験はありましたが、どれも既にできているプログラムを行なっただけでした。ですから、「対話の場の創造」実習で、実際にサイエンス・カフェを開き、ゲスト選びから、プログラムづくり、広報活動など、本番当日までにこんなにも多くの労力が必要なのかと初めて実感しました。サイエンス・カフェの本番では、予想をはるかに超えた参加者が来てくれたこともあって、ハプニングが多々ありましたが、他のスタッフに助けられながら何とか乗り越えられ、結果として、とても楽しい時間を過ごすことができました。 この実習を通じて、最も心に残ったことは、一緒にやってくれる「仲間の大切さ」です。 「一人の力はとても小さく、チームの力は大きい」――このことを身にしみて感じました。それは、私にとって講義や演習などで得たどんな知識やスキルより意義の大きいものとなりました。きっと私の今後の活動に大きな影響を与えることと思います。 CoSTEPを通じ、本当に大切なことを学ばせてもらったと感謝の気持ちでいっぱいです。

本科生修了／村上 正剛

元豪州パークレンジャー、会社役員