実践+発信

受講前後で人生が変わりました

2012.3.29

 CoSTEPを初めて知ったのは、日本科学未来館を訪れた時のことでした。

その数カ月前、日本科学未来館の科学コミュニケーター職を不採用になっていました。館内を見学していたところ、一緒に採用面接を受けた方が科学コミュニケーターとして活躍していました。2010年度受講生の村嶋恵さんでした。私が残念ながら今回は不採用だったこと、次回の科学コミュニケーター募集にチャレンジしたいと思っていることを話すと、CoSTEPを紹介してくれました。

次回の応募にプラスになると考え、さっそくCoSTEP選科の受講を決めました。当初は、未来館の受験を目的としていたのですが、以前環境コンサルタントをしていたとき「いろいろな立場の人の合意形成」を難しいと感じた経験があったせいか、すぐにCoSTEPの講義にのめり込みました。

講義だけでなく、「おすすめ科学の本」のサイエンスライティング、文献ゼミなど、学びたい気持ちに応えてくれる充実したカリキュラム内容はたいへん魅力的でした。遠方に住む私にとっては、講義をe-learningで視聴できることもありがたかったです。

8月末に行われた選科Aの集中演習前日に、未来館から念願の科学コミュニケーター職内定をいただきました。選科Aの集中演習では高いモチベーションを持った仲間たちや先生方と、ワークショップを作り上げました。

科学コミュニケーションは、授業を聞いているだけのときは簡単そうに思っていましたが、未来館で実際に行ってみて、何とむずかしいことか! と感じています。「言うは易く行うは難し」とはまさにこのことでした。毎日悪戦苦闘していますが、CoSTEPで学んだことをすぐに実践できる環境に感謝しています。

この場をお借りして、お世話になったCoSTEPの先生方、受講生の方々にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

國次 純
日本科学未来館 科学コミュニケーター