実践+発信

学びと気づきの

2013.4.1

CoSTEPの活動を終え、今、感じることは、「自分には社会に出る前に学ぶべきこと、訓練すべきことがまだまだたくさんある!」ということです。

言葉だけで分かりやすく伝える力、人前で話す自信を身につけたかった私は、本科の音声・映像実習班を希望しました。主な活動内容はラジオ番組(科学バラエティ番組)の制作です。番組の企画立案からゲストの方への取材、進行表の作成、スタジオ収録といった、一連の制作過程をメンバーが一丸となって取り組んできました。公開までの準備期間はやることがたくさんあり本当に大変でした。その分、自分たちが苦労して作った番組を聞くことで、この上ない喜びや達成感を味わうことができました。活動を通じて最も苦労したことは、「時間を意識して話す」ということでした。30分という限られた時間の中で、リスナーに科学の魅力や科学の不思議を伝えることが目的なのに、ダラダラと思ったこと・余計なことを話したトークを繰り広げても、結果的に「何を伝えたかったの?」で終わることが考えられます。「誰に、何を伝えたいのか? それはなぜか? どのように伝えるのか? どうなったらこの番組は成功なのか?」 こういうプロ意識(?)をもって、収録に臨む必要性を感じました。もっとも、私はこのことについて深く反省している次第であります…(NGの回数は一番多かった気がしています。メンバーの皆さん、ご迷惑をおかけました)。

今回は実習のことについて中心に書きましたが、CoSTEPでは多彩な専門家をゲストに迎えた講義や、「対話の場」を創造するためのサイエンス・カフェ実習など、他にもたくさんの「学びと気づきの場」があります。その分、研究や仕事との両立は思った以上に大変であることを覚悟しておいたほうがいいと思います。私事ですが、「探究心と向上心」、この2つの気持ちを抱いてCoSTEPに臨んでいただければ、素敵な時間を過ごすことができると思います。

それでは皆さん、さよ〜なら〜(←ラジオの締めのあいさつ)。

武田尚太
北海道大学大学院環境科学院修士課程