実践+発信

選科A活動報告「不老不死になりたい??長寿の動物に見る生存戦略~」

2016.10.6

選科A 2班 チーム・フェニックス

石井緑、三好潤一、早川由紀子、伊藤桃子

私たち2班は「不老不死になりたい?? ~長寿の動物に見る生存戦略~」というタイトルのもと、ミニサイエンスイベントを実施しました。「不老不死」をキーワードに、科学技術の進歩によって人間の寿命が延ばされつつある中で我々人間はどんな生き方を目指すのか、長寿と引き換えにどんなリスクを負っていくのかと問いかけ、考えてもらいたいという思いで企画をしました。

(チラシデザインは石井緑が担当しました。)

グループワークの醍醐味

企画の段階では「不老不死」というキャッチーな言葉をテーマに選んだものの、どうやってサイエンスと結びつけ、どんな切り口で参加者に何を伝えたいのか、という核となる部分には最も頭を悩ませました。時間も迫る中で、「チームで合意し一つにまとめる」ことは非常に難しく感じられました。そんな中、少しずつお互いの考えるイベントの着地点や考え方を言葉にしていくことで、私たちのチームらしさが形になった「場所を移動しながらイベントを進めるアクティビティ」や、「動物の生存戦略を使って不老不死を考える」という切り口にたどり着くことができました。

グループで互いの言葉に耳を傾け意見を共有することで、一人では思いつかないアイデアや突破口を見つけられること、また一人でできないこともメンバーの強みを生かして前に進められること、これは今回の集中演習で得た大きな学びでした。

(本番に向けたディスカッションの様子)

いよいよイベント本番!

本番では三好をファシリテーターとして、3種の長寿動物の長寿の秘訣を伊藤、早川、石井の 3人で紹介していきました。3種の長寿動物とは、“乾眠”をすることで宇宙や超低温空間でも生きられるクマムシ、クローンのように再生し若返るベニクラゲ、低代謝でゆっくりと時間を過ごすホッキョククジラです。そして、もし自分ならどの動物の生き方をしたいのか? という問いに対して、場所を移動してグループに分かれてもらい、各グループの意見をインタビューするというアクティビティを構成しました。

インタビューでは、参加してくださった方それぞれの「生き方」に対する答えを聞くことができ、私たちも発見や驚きを感じることができました。このアクティビティを通してイベントの実施者と参加者、グループで集まった参加者同士でのコミュニケーションが出来る対話的なイベントとなったのではないかと感じられました。

(イベント本番ではインタビューのアクティビティ要素を取り入れました。)

フィードバックでさらに学ぶ

集中演習の3日間、イベントの企画から実施までの間に先生方や他の受講生の皆さんからたくさんのコメント、アンケートの回答をいただきました。それらのコメントを受けることで、「私たちが伝えたいこと」と「参加者に伝わること」の相違や、同じ言葉でも一人ひとりの受け取り方の違いにも気づかされました。そして、振り返りをさらに分かち合うことで新たな発見を得られること、客観化して受け入れられることも学びました。

イベント実施後のアンケートの結果では、これまで「不老不死」について考えたことがなかった方も多くいる中で、イベントに参加したことで「命を延ばすことについて気になるようになった」という意見が半数を超えており、目標としていた「不老不死」や「生き方」への思いにインパクトを与えられたと実感出来る結果となりました。さらに、アクティビティだけでなくイベントの雰囲気が楽しかった!というコメントも多くいただくこともできました。

専門用語の使い方や、イベントの締めくくりなど、もちろん荒削りな部分もありましたが、このフィードバックを今後の伸びしろと捉え、またこんなイベントを作ってみたい!こんな工夫もしたい!と思える次への原動力が得られたことが何よりの収穫だったと思っています。


(イベント終了後にチーム・フェニックスで記念撮影をしました。)

3日間という短くも濃い時間で、一つの企画を創り実施することの難しさを痛感しつつも、それ以上にチームだから前に進められる強さとサイエンスを通して対話を創る楽しさを体感した集中演習となりました。そして、この経験一つひとつを糧として、科学と社会の架け橋となれるようこれからもさらに学び続けていきたいと強く思いました。最後に、私たちのチームを担当してくださった村井貴先生をはじめ、CoSTEPの教員の方々、リハーサルなどでたくさんのコメントをくださったCoSTEP受講生の皆さんの支えに心より感謝いたします。