5月13日、北海道大学工学部 フロンティア応用科学研究棟2F 鈴木章ホール にて、2017年度CoSTEP開講式が行われました。今年度の受講生は88名(本科31名、選科43名、研修科14名)。この日は、道内はもとより、東京都、島根県、宮城県などからも受講生が集まりました。
■開講式
はじめに、川本思心 CoSTEP部門長(理学研究院/CoSTEP 准教授)より、開講の挨拶と13年目を迎えたCoSTEPの理念、足跡、今後の展望が紹介されました。
川本思心 CoSTEP部門長
■開講特別講義 大友良英さんご講演
開講にあたって公開された特別講義、ゲストは、音楽家・プロデューサーであり、札幌国際芸術祭2017 ゲストディレクターでもある大友良英(おおとも よしひで)さん。CoSTEP受講生への初回講義という位置づけですが、北大教職員・学生はもちろん一般にも公開し、参加者は130名を超えました。
開講特別講師をつとめてくださった大友良英さん
「科学とアートのコミュニケーションが始まる。」 と題し、アートと科学の歴史、これからの時代のアートの在り方、現代社会の何にでも「役に立つ」を追い求める風潮への危機感など、さまざまな事例の紹介をはさみながらお話いただきました。最後は、アートも科学も、専門家とそうではない人をつなげていくコミュニケーターの存在がとても大事、というメッセージで講演を締められまいた。
講演を受けて、松王政浩 高等教育推進機構オープンエデュケーションセンター センター長(理学研究院 教授)から、開講式を締めくくる挨拶がありました。
松王政浩 センター長
■談話会
一般公開の開講式の後には、CoSTEP受講生と大友さんとの談話会が開催されました。受講生による多様な質問にも、ときにユーモアを交えつつ、ざっくばらんに本音のお話をしていただきました。最後に、札幌国際芸術祭との連携も行っているTERRACE代表、中垣俊之さん(電子科学研究所 所長・教授)から、締めの挨拶がありました。