札幌国際芸術祭2017は、「芸術祭ってなんだ?~ガラクタの星座たち」というタイトルを元に、市民とともに体験できるプログラムを進めています。2014年の札幌国際芸術祭のテーマである「都市と自然」をまねたタイトルの「都市と市電」プロジェクトも、その一つです。市電プロジェクトにはノイズ電車、指輪ホテルとの演劇、市電放送局JOSIAFがあります。9月8日、CoSTEPの朴が市電放送局に出演しました。
市電放送局 JOSIAFとは?
JOSIAFは、市電そのものをスタジオにした放送局です。市電の成り立ちや市電周辺の歴史、習慣、営みの特徴を要素に、さまざまなゲストを迎え、トーク番組から音の実験まで、市電の仕組みやその隠された機能を生かした番組を放送する企画です。芸術祭期間中に、5回にわたって配信しています。パーソナリティーはフリーアナウンサーの高橋さんと写真家のウリュウさんです。
「都市と市電と研究者」
放送内容は、すべて電車内からyoutubeで配信、収録されますので、市電がラジオのスタジオとなり、電車に乗りながら公開収録を楽めるものでした。CoSTEPの朴が乗車した回は3回目の「都市と市電と研究者」。市電と北海道大学の研究者をつなぐものとして、朴と、岡本亮輔(メディア・コミュニケーション研究院准教授)がゲストとして出演しました。
色鮮やかなラッピング電車で目をひくJOSIAF号。番組は電車事業所からススキノまでのプレートーク、ゲストとお客さんを交えた本番でススキノからの一周(電車事業所での休憩あり)、またススキノから電車事業所へのエンディングトークで構成されています。こちらからお聞きできますので、ご興味のある方は聞いてください。
岡本さんはご自身の専門分野である観光、聖地巡礼における市電について、朴は科学技術コミュニェーションとまち、アートの観点から市電について話しました。市電をめぐる話も、そうでない話も交えて、ご乗車いただいた方々と話を交えながら進めていた回になりました。朴は、「札幌可視化プロジェクト」実習として去年から市電プロジェクトに参加してきていて、ゲストという出演の仕方でしたが実は企画側でもありました。番組の最初には、「札幌可視化プロジェクト」実習が主催していた市電貸切イベントに関する話もご紹介しています。収録には、本科の受講生だけでなく、選科の受講生も一緒に乗車して、楽しんでいただきました。
ゲストの岡本さん、パーソナリティーのウリュウさん、CoSTEPの朴、パーソナリティーの高橋さん(左から)
札幌における市電、その存在と大学の関係は深いです。今後、市電に対する様々な活用方法がでてくることを楽しみにしています。
(写真:ウリュウユウキ)