色に対する感覚は、人によって違います。効果的な色の使い方も存在しますが、一方で主観的な色の理解もあります。その色の使い方で、効果的なメッセージの伝え方や、独自性が決まってきます。今回は、プレコンセプションケアを伝えるにおける色彩研究の一環で、私たちの身の回りに溢れている色について一緒に考えることで、共通点や差異について体験する90分のワークショップを開催しました。企画・進行はCoSTEPの朴、協力にiroaiのアプリで進めました。
まず、色に関する概要をクイズで考えた後、韓国で12月から続いている大統領弾劾要求デモに、色とりどりのペンライトが政治参加の世帯交代を意味する話でワークショップを始めました。
ワーク1:色を感じる
ワーク2:色を考える
ワーク3:色で表す
の3部構成で進めました。
色を感じる
まず、色についてのイメージを考え、ワークショップ開催日の新聞から自分にささる言葉を見つけます。その言葉を配置する時に、連想した色を50色以上の色カードから選び、ハガキに配置し、グループで話し合いました。
その内容を踏まえ、全体で共有しました。「甘い」イメージをサツマイモの色(オレンジかかった黄色)に表現したり、「ゼロから無限大へ」の言葉から道路を発想して車線のように配置するアイデアなど、独自性のあるアイデアに刺激を受けました。
色を考える
次のワークは、色鉛筆2本を選び、水筆を使ってグラデーションで表現するワークでした。単色で言葉のイメージを表現したことを踏まえ、色と色の間にある連続性を考えることで、言葉の拡張性を体験するとともに、異なる道具を使うことで変化するアナログの幅広さも合わせて感じられるように設計しました。
色で表す
最後に、色で自分にあった出来事や感情を色で記録するワークが続きました。アナログで体験していた色と記憶、メッセージとの伝え方をデジタルにするとどう変わるかについて、アプリiroaiを用いてアイデアを話し合うワークにしました。ワークショップには、会社員として働きながら、社会活動としてiroaiを企画・運営しているメンバーにもきていただき、アプリを制作することに対するきっかけや思い、今後の構想について話してもらいました。ゲストからの報告記事も書いていただきました。
みなさんの色に対する感覚の多様性、意図するメッセージを伝える楽しさと難しさ、色における個人の文脈の強さを改めて実感するワークショップでした。ワークショップに参加していただいたみなさん、ゲストに来ていただいたみなさん、ありがとうございました!