ふしぎな生き物ホヤの研究最前線 創成科学共同研究機構 安住薫先生インタビュー
CoSTEPが制作協力しているFM番組「FRONTIER SPIRIT RADIO With 北海道大学」の第34回は、北海道大学創成科学共同研究機構の安住薫先生のインタビューです。
安住先生は「海のパイナップル」とも呼ばれているホヤについて研究されています。
ホヤは食べる部分は貝のような感じですが、貝よりもずっと進化が進んでいて、どちらかというと人間に近い生物なのだそうです。
生まれた時には背骨のもとになる脊索をもっており、脊椎動物のようですが、しばらくするとその脊索が消えてなくなり、無脊椎動物になります。その意味で脊 椎動物と無脊椎動物のちょうど中間的な存在。またホヤは雌雄同体で、繁殖期になると一匹のホヤが卵と精子を同時に出すのですが、なぜか自分の卵と自分の精 子が受精してしまうことはないのだとか・・・
不思議がいっぱいのホヤという生物ついてのインタビューの前半は、ここをクリックすると聞くことができます。
ホヤは生まれてしばらくすると岩などの場所に固着し、そこで一生を過ごし ます。ですからホヤの体の中に作られている解毒タンパクを分析するとそのあたりの海の環境の状態がはっきり分かるのだそうです。
つまりホヤの研究は世界の海の環境汚染の状態を知ることにつながるというわけなんですね。下の写真は、研究に使われているユーレイボヤです。
インタビュー後半は、ここをクリックすると聞くことができます。
安住先生、ありがとうございました。