2018年度CoSTEP14期メディアデザイン実習が企画した、子ども向けサイエンスワークショップ「アニマルめがねラボ ~VRで生き物の視覚を考えよう~」を有志メンバー(村井 貴 特任助教/春日 遥・情報科学研究院 博士後期課程1年/山本 将隆・理学院 修士課程2年)が出前授業の形式に構成を変えて、2019年4月23日(火)に北海道大学病院のひまわり分校にて実施しました。授業に出席したのは、小学4年生1名、中学1年生1名の2名です。
*本授業の対象年齢は7歳以上としています。一般社団法人ロケーションベースVR協会発行のガイドラインに記載の推奨年齢(7歳以上)にならっています。
(北海道大学やCoSTEPについて説明する村井貴さん)
出前授業の冒頭では、「わたしたちはコーステップ」と題して、北海道大学の成り立ちやCoSTEPの科学技術コミュニケーション活動について村井貴さんが話しました。ウィリアム・スミス・クラーク先生や新渡戸稲造先生、ノーベル賞の鈴木 章 先生やイグノーベル賞の中垣 俊之 先生について伝えると、子どもたちは時に頷いたり、時に「知ってる!」と明るく答えてくれました。
(春日 遥さんと山本 将隆さんはネコとカエルの衣装に身を包んで臨みました)
(ネコとイヌの色覚について解説する春日 遥さん)
出前授業「アニマルめがねラボ ~VRで生き物の視覚を考えよう~」がはじまりました。最新の研究成果が解き明かす生き物の視覚について、子どもたちは興味津々の様子。本授業の特徴は単なるレクチャーではなく、生き物の目線になったかのように、VRゴーグルを通して、360度の映像コンテンツを体験できるところです。コンテンツは「イヌとネコの色覚」と「カメの視力」と「ヤモリとカエルの動体視力」の3つがあります。
(生徒と対話しながらVRコンテンツの解説をする山本 将隆さん)
子どもたちの様子を見守っていた、教頭先生からは「すばらしい授業をありがとうございました。普段なかなかふれられない生き物の世界にVRを通してふれることができて、生徒たちにとって深い学びにつながったと思います」とのお言葉をいただきました。
2019年度CoSTEP15期メディアデザイン実習では宇宙開発の光と影について考える、子ども向けサイエンスワークショップ「宇宙はスペースがたりない ~人工衛星をおびやかすデブリ~」を10月20日にNo Maps2019にて披露しました。ここで開発した新しいVRコンテンツを使った、ひまわり分校での出前授業も計画しています。