大学院の入学式で配られた真っ赤なチラシ。
それが私とCoSTEPの出会いでした。
(CoSTEP演習室での一コマ)
(赤いチラシが印象的でした)
「CoSTEP?科学技術コミュニケーション?何だかよく分からないけど、今年は時間もあるし、面白そうだから受講してみよう!」と自分の興味・関心に身を任せ、勢いでCoSTEPの受講を決めました。
私は、本科コースの映像デザイン実習を選択し、CoSTEPの授業や活動に取り組みました。
水曜日と土曜日に行われる講義では、哲学やジャーナリズム、デザイン、アートなど多種多様な分野で活躍されている方々から話を伺いました。講義を受ける前までは、「デザインやアートと科学技術コミュニケーションの間にどんな繋がりあるのだろうか?」と疑問を感じていましたが、話を伺ううちに「なるほど!」と納得する部分が数多くあり、それまでの自分の視野の狭さを痛感するとともに、新たな気付きを得ることができました。
また、講義を受けるだけではなく、年齢や職業、経歴も異なる受講生の仲間と意見を交わしたり、ともに活動していく中で、今までの自分にはなかった価値観や物事を見る視点など、数えきれないほど多くの学びを得ることができました。
また、映像デザイン実習班では、動画を通じたコミュニケーションの取り方を学びました。
自分が伝えたい思いを視聴者に届けるためには、どんな人たちがその動画を見るのか、どんな言葉をどんな表現方法で伝えれば伝わるのかなど、相手の立場に立って考えることが必要だということを痛感しました。
本筋とは少し逸れてしまいますが、テレビ番組やCMなどの映像がどのように作られているのかについて、編集方法などの技術的側面だけでなく、完成までの思考プロセスについても学ぶことができたと思います。
今回1年間を通じて動画を1本製作しましたが、企画の立て方や進め方など上手くいかないことが多く、周りの人に助けてもらうことが多くありました。悔いが残っていることもあるので、今後自分で新たな機会を創り出していこうと思っています。
自分の興味・関心から思い切って飛び込んでみたCoSTEPでの1年間でしたが、大学院で過ごすだけでは得られない貴重な経験と多くの学びを得ることができました。
CoSTEPで得られた学びを糧とし、これからの人生に活かしていきます!
上野 太暉(たいき)(CoSTEP 15期・本科映像デザイン実習)
北海道大学農学院修士1年(受講当時)