実践+発信

2021年度大学院講義 大学院生のための研究アウトリーチ法を実施しました

2021.7.28

2021年度の北海道大学夏ターム水曜4限(6月23日〜7月28日)に、CoSTEPが実施する大学院授業の一つ「大学院生のための研究アウトリーチ法」を開講しました。履修者は、環境科学院・情報科学院・水産科学院・農学院・理学院に所属する9名の大学院生です。講師は種村剛(特任准教授)・奥本素子(准教授)・朴炫貞(特任講師)の3名が務めました。新型コロナウイルス感染症対策の一環として、全ての講義・演習をオンラインで行いました。

「大学院生のための研究アウトリーチ法」の講義は、前半にアウトリーチ概論、プレゼンテーションに聴衆の興味をひきつけるための工夫、スライドデザイン、オンライン上のプレゼンの工夫についてのミニレクチャーを行います。後半では、3人1組のブレイクアウトルームに別れ、プレゼンのピアレビューを行う構成になっています。

講義が終わった後、ピアレビューの結果を受けて、プレゼンテーションのブラッシュアップをそれぞれ行います。講義を通じて少しずつ確実に、プレゼンテーションの中身が充実していくことがわかります。

「大学院生のための研究アウトリーチ法」のゴールは、9月に行われる北海道大学オープンキャンパスで、高校生にむけて、自らの研究をわかりやすく、しかも、興味をひくように7分間で発表することです。受講した大学院生からは「他人に伝えるためのプレゼンテーションをまとめることで、自分の研究を改めて振り返ることにつながった」「わかりやすく伝えるプレゼンテーションのスキルは、今後の研究活動や就職活動に役立つと思う」「オープンキャンパスでの高校生の反応が楽しみ」とのコメントがありました。

CoSTEPではこれからも、科学を伝えるための態度や技法についての講義を行なっていきます。