実践+発信

ライティング編集実習チーム手掛けた、北大広報誌『リテラポプリ』51「北大超活用法」完成。

2013.3.2

北大広報誌『リテラポプリ』51号「北大超活用法」完成。

受講生が半年以上をかけて制作しました。
 
インフォメーションセンター「エルムの森」をはじめ、学内外各所で配布
 CoSTEPの受講生、ライティング・編集実習チームが制作した北大広報誌『リテラポプリ』51号が完成しました。今回のテーマは「北大超活用法」。北大の学生や教員、職員だけでなく、高校生や企業の方、市民の方が北大を活用するためのヒントがぎっしりと詰まっています。
だれが読んでも、北大を活用する何かしらのヒントを見つけられます。
 大学は、学生がむずかしい勉強や研究をするだけのところ……。そんなイメージを持っていませんか? そんな印象を吹き飛ばそうと、高校生、社会人、市民の方々など、北大生や教職員でない方も北大を活用するにはどうすればよいのか、その方法の種を集めてみました。
 例えば、社会人の方が北大で大学院生として学んだり、産業界が大学と連携して事業に生かしたり、また、市民の方が北大の図書館や博物館を利用したり、高校生が大学生になったときに、自分の夢を実現させるために大学のさまざまな機関を利用したり……。集めてみると、北大の資源は実に多様で、大学にはさまざまな活用の「種」があることがわかります。これらの種を育てるのは読者のみなさんです。ぜひ北大を活用する入り口として、『リテラポプリ』を活用してください。
-もくじ-
  巻頭記事
北大 春夏秋冬
農業を肌で感じる北大マルシェ
   多用な北大超活用法 〜北大生が地域でできること
サロベツ湿原で生まれたつながり
北大生が運営する法律相談室
     北大に触れる 北大で楽しむ そして学ぶ
知の蓄積137年 北海道大学 総合博物館
一般の人も使える 北海道大学 附属図書館
知的好奇心のアドベンチャー 北大の公開行事
北大食堂 食べ方 総選挙
北大から始まるフィールドワークの世界 南極というワクワクした非日常
  北大で、夢にチャレンジ
北大からジャンプアップ 夢と仕事とひろがる未来
もっとつながれる? もっといい関係に? 地域と大学生
そうだ北大、行こう。 産学連携から始まる新しい価値の創造
社会のニーズと「知」をつなぐCoSTEP
北海道大学で新たな学びを 〜社会に出てから大学院で学ぶ〜
企画・取材・執筆と、編集のほとんどのプロセスを受講生が担いました。
 この『リテラポプリ』51号は、CoSTEPのライティング・編集実習班が、半年以上をかけて制作しました。班のメンバーは、もちろんみな編集の初心者です。企画段階では、こんこんとわき上がるアイデアをどうまとめるかという難しさに、メンバー同士で火花が散ることもありました。みな自分の企画には思い入れがありますが、載せることができる記事には限りがあるからです。そんな中で、だれを読者対象とするのか、読者にはいったいどんなニーズがあるのか、限られたページをどう使うのかなどなど、評価基準をひとつずつ確認し合い、本書全体の構成をブラッシュアップしていきました。
 企画がかたまってくると、いよいよ取材が始まります。ほとんどの記事では取材対象者の方にインタビューを行います。取材を受けてくださる方には、受講生が編集の初心者であることは関係がありません。受講生は知識をフル動員し、良いインタビューとは何かを必死に考えていきました。そんな中で、新しい発見があったり、取材しなければ分からない深い話が聞けたりしたときは、本当にうれしい瞬間でした。
 取材が一段落すると、記事の執筆です。苦労して手に入れたネタだけに、記事を書いているとどうしても先入観を持ってしまいます。だれが読んでも分かるような記事を書くよう、またより多くの人を引きつけるような魅力あふれる記事を書くよう、文章も図や写真の配置に工夫しました。
 編集のプロセスの中で、常に目の前にいない読者との見えない対話が繰り返されました。こんな記事を作ったら、読者の人はどう思うだろうという想像力が試される対話です。このようにしてできたリテラポプリ一冊一冊が実際に読者の方々の手元に届き、本物の目に見える対話になっていくことが、わたしたち受講生のなによりの喜びです。
(本科 ライティング・編集実習 北野慈和)