そもそもCoSTEPに入るきっかけは、新聞紙上でプロジェクト募集をしている記事を見てからでした。それが何を意味していて、理学療法士という仕事をしている自分にとってどのような意義を見いだせるのか、正直な所はっきりとした事は何も分かっていませんでした。プロジェクト自体はCoSTEPの背景や内容を全く理解していなかったのですから、当然のごとく採用はされませんでした。 しかし、問い合わせのご連絡をいただいた上に受講生で参加するという方法もあるとの情報をいただき、3期生として応募しました。実際に受講生として通うようになってからは、想像していた以上の内容とその範囲の広さに、感心しました。仕事上多くのコミュニケーションを体験している自分にとっても、新鮮で広い視野を与えてもらえるものと感じました。いかに科学技術を取り巻く世界において、コミュニケーターの役割が重要か、また逆に専門家としてのコミュニケーション技術の必要性も感じさせてくれました。 北大CoSTEPの一番の魅力は、教員の方の個性ある指導もさることながら、受講生自体が様々な分野や年齢の方から成り立っていることだと思います。多くの方との情報交換や交流から多くのプロジェクトが成立していきます。入講してから、さらに修了してから、新たな世界に踏み出すことのできる機会を持てることが最大の魅力だと思います。

本科生修了／朝野 裕一

理学療法士、あさひかわサイエンス・カフェ実行委員会代表