実践+発信

相互の学び合いがあったサイエンスライティング

2010.2.25

私は、大学院から北大に入学しました。4月のある日、せっかくだから何か新しいことをやりたい!と思って歩いていると、CoSTEPのポスターを見つけました。「科学」と「コミュニケーション」というキーワードを見つけたとき、これだ!と思って応募しました。 実は学部時代に、子どもに科学の楽しさを伝えるイベント「科学の祭典」に参加していました。微生物を子どもに知ってもらおうと思い、実験の出来るブースを出して子どもに教えていました。小学生くらいの子どもにお話しをしていると、後ろからお母さんが「微生物ってバイキンだよ」と言っていて、なんだか残念な気持ちになりました。バイキンと決め付けた時点で、わくわくする気持ちが台なしになってしまう気がしました。 お母さんを変えることができたら、子どもにも、もっと科学に興味を持ってもらうことができるのかもしれないと思って、大人に向けてのアプローチを学ぶためCoSTEPに応募しました。しかし、CoSTEPは授業も演習も難しく、一筋縄では行きませんでした。 選科Bコースは、サイエンス・ライティングを学ぶ演習がありました。自己紹介文の作成に始まり、大学の外への取材など、2週間ごとの授業のたびに頭を悩まされながら取り組みました。 いつもいつも、どうしたら書けるようになるのか分からなくなる私でしたが、同じ受講生の方々は、みんな親身に相談相手になってくれました。自分一人では気がつかなかったことも、たくさんあり、周りの方から教えられてばかりでした。ここで勉強できて、本当に楽しかったです。 やっぱり文章を書くことは苦手で、まだまだ練習が必要な私ですが、自分ができることを少しずつやって行きたいです。 実は、CoSTEPのつながりで、サイエンス・カフェのファシリテーターを2度経験させていただきました。今度は、アップルストア札幌でのサイエンス・ライブで、私の研究にまつわるお話しをスピーカーとして話すのが目標です。 CoSTEPで得られた繋がりを失わないで、科学技術コミュニケーション活動をこれからも着々と続けて行きたいです。 がんばってコミュニケーターになるぞ!

選科生修了/花岡 賀子
北海道大学大学院 農学研究科 応用生命科学専攻 修士2年