2017年10月7日(土)から9日(月・祝日)まで、CoSTEP13期選科B集中演習が行われました。日本各地から集まった受講生が「サイエンスライティング」をとことん学ぶ3日間です。この演習は、「レクチャー」「グループワーク」「カフェトーク」という3本柱から構成されています。1日の最後には、学びを可視化するため、皆で出会った言葉たちを集めて壁にはる「言葉集め」のワークを行いました。
カフェ部屋
昨年は講義室の一角にあったカフェコーナーを分離し、新たにカフェ部屋を設けました。カフェ部屋には淹れたてのコーヒー、お菓子、各地からのお土産を設置し、ほっと一息つきたい人が自由に使える空間としました。カフェ部屋ではその他、さまざまな言葉や文章を「読む」ことで、より良い執筆に繋げてもらおうという目的から、言葉集めの付箋や、途中段階の原稿などを張り出すコーナー、参加者がそれぞれ持ち寄ったおすすめ本を並べた「Bの図書室」コーナーなども設置しました。
レクチャー
今年のレクチャーは、メイン講師である内村直之先生(CoSTEP客員教授)による5回のレクチャーに加え、グループ担当の4人のスタッフによるミニレクチャーで構成しました。
●レクチャー
1. 文章、説明、わかるということ
2. こうしたらもっとよくなる
3.見えるように書く
4. 文章が世に出るまで
5. 科学の伝え方
●ミニレクチャー
a.インタビュー+ワークⅠ(西尾直樹 CoSTEP特任助教)
b.文章デッサン+ワークⅡ(川本思心 CoSTEP部門長)
c.図解とライティング(池田貴子 CoSTEP博士研究員)
d.論理と主張(種村剛 CoSTEP特任講師)
グループワーク
4グループに別れて課題文を執筆する時間です。スタッフによる指導だけでなく、グループメンバー同士によるピアレビューを中心に、互いにフィードバックをしあって文章をブラッシュアップしていきました。
カフェトーク
カフェトークは、文字通り、カフェのように飲み物とお菓子を手に集い、リラックスした雰囲気でディスカッションをするプログラムです。毎日1回、異なるテーマで開催しました。
カフェトークA 古澤さん図鑑(古澤輝由 CoSTEP特任助教)
カフェトークB 芸術と文章(奥本素子 CoSTEP准教授、朴炫貞 CoSTEP特任助教)
カフェトークC 言葉集めとBの図書
虎の巻
演習最終日の午後は、各グループごとに3日間で得た執筆の心得を「ライティング虎の巻」にまとめて発表しました。
最後の振り返りでは、各自A4 用紙に「書くことは考える事、考えることは書くこと。では何を書く?」というお題に対しての応えを記入して発表。その後、各スタッフと内村先生による総括で締めくくりました。
受講生のみなさんは、3日間で3本の作品を仕上げました。執筆に執筆した時間と、多様なバックグラウンドをもつ人との間で行われたピアレビューの体験は、きっとこれから学び続けていく上で生きることでしょう。