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2017年度ライティング編集実習の成果紹介(1)「いいね!Hokudai」

2018.3.22

2017年度のライティング・編集実習では、6名の受講生が主に三つのプロジェクトに取り組みました。一つ目はFacebookページ「いいね!Hokudai」の記事作成。二つ目は科学や科学技術コミュニケーションに関連する書籍の書評執筆。そしてメディアデザイン実習と協働した「記憶の部屋」プロジェクトです。

これらの活動を通して、調べること、話を伺うこと、それを書き、伝えることを繰り返し学んできました。その成果物について、4回に分けて紹介します。

(1)いいね!Hokudai

(2)書評企画

(3)記憶の部屋

(4)虎の巻

初回は22本の記事を執筆した「いいね!Hokudai」についてまとめます。

ジョインアス (9本)

「ジョインアス」は、北大生の活動や市民に開かれたイベントなどを紹介するカテゴリです。ライティング・編集実習は、1年間の活動の手始めとして6月2日と3日に北大祭取材に取り組みました。躊躇せずにインタビューして事実関係を把握し、迅速に公開することで、ライティングの心構えを習得するためです。屋台の食べ物を買って食べながらの執筆・推敲作業はチーム作りの第一歩にもなりました。

また、2月には対話の場想像実習が主催する対話劇を取材し、広報を兼ねた記事を作成しました。

(左:黒百合会の展示を取材。 右:スープカレーの出店では店長にお話を伺いました)

北大祭2017 黒百合会に歴史あり。逸品もあり。(2017年06月02日)【大谷祐紀】

北大祭2017 世界に一つだけのスープカレー麺(2017年06月02日)【鈴木夢乃】

北大祭2017 黒百合会「匿名展」(2017年06月02日)【大谷祐紀】

北大祭2017 理学祭!石だ!生き物だ!ルービックキューブだ!?(2017年06月02日)【林忠一】

(左:苗販売会に来た方の生の声を取材。 右:電子研で出展者に質問)

北大祭2017 知る人ぞ知る…!?「植物販売会」に集う人々(2017年06月03日)【中谷操希】

北大祭2017 人と犬の絆を感じるショーと空間(2017年06月03日)【鈴木夢乃】

北大祭2017 想像を越えた先に、世界が広がる~創成研究機構一般公開~(2017年06月04日)【岩崎祥太郎】

北大祭2017 電子科学研究所に住みつくへんてこ生物たち(2017年06月04日)【林忠一】

科学の討論は劇化する~ゲノム編集技術の是非を問う~(2018年01月25日)【鈴木夢乃】

チェックイン (3本)

学ぶ場、研究する場、イベントの場など、「場」を切り口に北大を紹介する「チェックイン」。今年は北大の貴重な研究の場である洞爺臨湖実験所に9月16・17日に伺いました。さらに、洞爺という土地に実験所がある意味を理解するために、現地の方への取材も実施しました。泊りがけのプロジェクトはメンバーの結束をさらに深める機会になりました。

(左:カヌーに乗り、自作のプランクトンネットを曳きました。 右:実験所で施設を見学しながら取材)

#110 洞爺と北大(1)~実験所を支える人々~(2017年12月15日)【福嶋篤】

#112 洞爺と北大(2)~湖を科学する~(2017年12月22日)【中谷操希】

#119 洞爺と北大(3)~火山との共生~(2019年1月日)【岩崎祥太郎】

(左:2000年噴火でできた金毘羅山火口にて。背景は洞爺湖。

右:昭和新山を背に、三松正夫記念館館長の三松三郎さんと)

クローズアップ (6本)

最新の研究を研究者に取材する「クローズアップ」では、専門的な話を「わかりやすく」書くだけではなく、研究者自身の生の言葉を引き出すか、そもそも記事をどのような立場で、誰に伝えたいのか、といった事を深く考える必要があります。

(8月28日、文学研究科の武田雅哉先生を御自宅で取材)

#82 連環画、乳房、八戒、飛行機械(1)~「すみっこ」蒐集からみえる中国文化~(2017年12月25日)【中谷操希】

#83 連環画、乳房、八戒、飛行機械(2)~研究も人生も居場所も「すみっこ」がいい~(2018年01月10日)【鈴木夢乃】

(8月21日、農学研究院の曾根輝雄先生を取材)

#84 菌は異なもの味なもの(1)~変わりゆくイネといもちの宿縁~(2018年02月26日)【岩崎祥太郎】

#85 菌は異なもの味なもの(2)~応用菌学研究室の現在・過去・未来~(2018年02月27日)【林忠一】

(12月27日、農学研究院の近藤哲也先生を取材。屋外でもお話を伺いました)

#87 思いを入れてキャンパスをつくる(1)~”きれい”を支える造園学~(2018年03月08日)【大谷祐紀】

#88 思いを入れてキャンパスをつくる(2)~”きれい”を支える植物たち~(2018年03月09日)【大谷祐紀】

フレッシュアイズ (2本)

大学院生・大学生・高校生が自身の目で研究や北大を捉えるカテゴリが「フレッシュアイズ」です。11月30日、登別明日中等学校の生徒さんが北大を訪問しました。これをライティング実習がサポート。取材先はライティング班の大谷祐紀さん(獣医学院)とグラフィック班の佐藤奈波さん(総合化学院)にお願いしました。そして記事執筆の指導と編集を岩崎さんが担当しました。これまでの取材する・教わるという立場とは逆に、取材される・教える立場になることで、さらにライティングの学びを深めました。

(研究室見学の記事を執筆する高校生。それをサポートするライティングメンバー)
2回目の成果物紹介では、書評企画について報告します。