2020年10月10日(土)・11日(日)にCoSTEP16期選科B集中演習が行われました。集中演習は、内村 直之 先生によるレクチャーとCoSETPスタッフによるワーク、そして、受講生同士のピアレビューの3本柱で行われました。また、今年は新型コロナウイルス感染症対策のため、オンラインでの開催となりました。開催形式は例年と違いましたが、受講生が日本各地から集い、サイエンスライティングをとことん学ぶ2日間となりました。
【レクチャー】
内村 直之 先生(CoSTEP客員教授・科学ジャーナリスト)には、次の3つのテーマについて、レクチャーしていただきました。
・文と文章 ピントを合わせよう
・科学を書く 誰に何を伝えるか
・文章が世に出るまで 編集、雑誌、著作権、校閲
内村先生が書いた記事を事例に挙げながら、サイエンスライティングのポイントを解説していただきました。質疑応答も活発に行なわれました。
【ワーク】
ZoomのブレイクアウトルームやGoogle Driveでのファイル共同編集機能を活用しながら、オンラインでのグループワークを行ないました。予想だにしない回答に笑いあったりなど、グループワークは和やかな雰囲気で進められました。今回行われた3つのワークと担当者は以下のとおりです。
・文章デッサン(川本 思心 CoSTEP部門長)
・図版のタイトル(池田 貴子 CoSTEP特任助教)
・引用の基本と意味(原 健一 CoSTEP博士研究員)
【ピアレビュー】
4つのグループに分かれて、受講生各人が設定したテーマに関する文章を、執筆・改訂しました。改訂の際には、お互いの文章を見せあい、コメントし合いながら、より良い文章について考え、書く、という作業を繰り返しました。
【振り返り】
選科B受講生は、考えて書き、書いては考え、また考えて書く……ということを何度も繰り返して、サイエンスライティングに2日間むき合い続けました。そして、最後に、この2日間を振り返って、「では、あなたは何を書く?」という問いに一人ひとりが答えていきました。受講生たちの熱い思い、悔しい思い、達成感、今後の展望などが共有され、とても濃密な振り返りとなりました。
受講生は、今回の集中演習で執筆・改訂した文章を、またこれから約一か月かけて、ブラッシュアップしていきます。集中演習は終わりましたが、選科Bはこれからも、考えて書き、書いては考え、また考えて書くということを続けていきます。