その後、動画をもとにした地域と研究のパートナーシップの結び方、そしてコロナ後の変化をお二人それぞれに語ってもらいました。
まず上田さんからはペルーから美瑛町まで文化的景観を生かしたまちづくりの事例を紹介されました。やはり現地で足を運べない状況下で実施できる研究も制限されています。しかし価値観が混乱している今だからこそ、町にとって景観の意味の再定義を町の方と一緒にできないか、と考えられているそうです。
地域のコミュニティバスから新幹線まで幅広く道内の交通計画に携わる岸さん。論文だけではなく、研究の知見を地域の交通を中心としたまちづくりにフィードバックしていくことも重要な役目だと考えています。アフターコロナの時代、どういう移動であれば我々は今後も公共交通機関が使い続けられるのか、迅速な研究が求められると語ります。
質疑応答では、実は同じ学会に所属していることが判明したお二人。地域の中の実践の中での研究だからこそ学際的に、そしてデータだけでなく価値観や生活スタイルまで考慮に入れて研究しなければなりません。対話を止めないこと、これこそ地域と研究がつながっていくシンプルですが、重要な部分です。
なお、初めての試みとして、グラフィックレコーディングを採用しました。石橋 智晴さんが遠隔から本カフェのグラフィックレコーディングを作成くださいました!