2020年SCARTSを中心に開催されたCoSTEP OPEN WEEKプログラムの一環で、10月19日から21日まで、studio 2では展示「当たり前の決まり方」がありました。古い道具を通して、私たちの当たり前である単位について考える展示でした。
展示会場では、7つの基本単位にまつわる古い道具が並び、7つの単位- アンペア、ケルビン、カンデラ、キログラム、秒、メートル、モル- に対する説明がありました。
また、古い道具を撮影した映像のインスタレーション、単位のイメージをアニメーションにした映像を展示しました。
展示をより楽しむために、展示会場に科学技術コミュニケーターがいることで、会場のみなさんとの対話を試みていました。
7つの基本単位がお互いどのような影響を与えているかについての情報も展示しました。
7つの基本単位以外で、はかることに関する古い道具も合わせて展示しました。
会場でインスタレーションしていた映像はこちらからでもみられます。
3日という短い会期が終わってからは、別会場で開催していた「ふりかえれば未来」の作品の一部で展示することで、コロナの時代に考える「古い」と「新しい」について考えてもらえるようにしました。
今回の展示で記録していた対話のデータや、会場の画像などは分析と編集を経て追って公開します。展示にお越しいただいた方々、興味を持ってくださった方々、ありがとうございました。
展示会場のご挨拶
古くから人々は、様々な理由でモノをはかってきました。 その時必要になってくる「単位」。 生活の中で、当たり前として存在し続けています。 その当たり前は、どのように決まってくるのでしょうか。
2019年、国際単位系 International System of Units、略称:SIの定義改定がありました。 その改定で、私たちの日常にはあまり変化はありませんでしたが 科学の世界においては、もはや昔の1kgと改定後の1kgは違うものとされるような 大きな変化でした。 より正確で、変わらない当たり前をつくるために 今でも研究が続いています。
時代によって、文化によって変化する単位。 今回の展示では、はかるシーンにおける古い道具を通して 当たり前をつくる科学の営みについて考えられればと思います。当たり前の決まり方。一緒に見つめてみましょう。
協力 北海道大学 北方生物圏 フィールド科学センター