CoSTEPのスタッフ池田貴子が、2月3日に開催されたオンラインサイエンスカフェ「殺さなくても、防げます。 野生動物とのほどよい距離感を考える」に参加し、札幌日本大学高等学校の生徒さん9名(高校の教室から7名・オンラインで2名)と高校教員の方々10名(高校から4名・オンラインで6名)とお話をしました。
このカフェは北海道大学が北海道新聞社と協力して実施する事業「Academic Fantasista」によるものです。今年度は15名の北大の研究者が集い、それぞれが要望のあった道内各地の高校に対して出前授業やサイエンスカフェを実施しました。
池田は北大研究者の代表の一人として、専門であるキツネの感染症とその対策のための地域でのコミュニケーションをテーマにお話をしました。今年度は新型コロナの流行によって残念ながらオンラインでの開催となりました。しかし約100分のカフェのうちの30分間の質疑時間では、生徒さんからは次々とキツネや感染症に関する質問がでていました。また、グラフィカルにデザインされたスライドも生徒さんには印象深くうつったようです。
今回の受け入れ先である日大高校の村山一将さんはCoSTEP11期(2015年度)修了生でもあり、CoSTEPのネットワークによって実現した企画ともいえます。村山さんは「参加した子どもたちは、キツネのみならず科学技術コミュニケーションというものにも興味をもったようで、こちらとしては「してやったり」でした」と手ごたえを語ってくれました。生徒さんの視野がひろがる一助になったならば幸いです。