実践+発信

朗読共通実習を行いました

2021.7.10

CoSTEPのプログラムのうち、修了要件に関係するものは、本科・選科共通の講義、本科が受講する演習と実習、選科が受講する集中演習です。一方、修了要件に関係しないものの、エクストラでさらに学びたい人へのプログラムとして共通実習が開講されます。

朗読共通実習は6月開講され、週1回90分、4回に分けて各人の選んだ科学エッセイを素材にし、朗読の基礎を学びました。朗読の講師は、札幌で活躍する俳優の小林なるみさんにお願いしました。実習に参加した2名の受講生と2名のスタッフは7月10日の講義後、17期のCoSTEP受講生12名に、科学エッセイの朗読を披露しました。

新井麻由さん(ライティング・編集実習)が選んだのは、中谷宇吉郎「映画を作る話(抄)」です。記録映画をとろうと意気込む映画会社の専務と中谷のやりとりが、面白みを交えて語られました。

(新井麻由さん ライティング・編集実習)

千葉泰史さん(対話の場の創造実習)は寺田寅彦の「知と疑い」を朗読しました。漢文調の格調高い文章を堂々と読み上げました。

(千葉泰史さん 対話の場の創造実習)

CoSTEPスタッフの池田貴子(特任講師)と種村剛(特任准教授)も、それぞれ寺田寅彦の「化け物の進化」と「小爆発二件(抄)」を朗読しました。

発表会に参加した受講生からは、人の声にのってくる言葉が印象的であることや、新しい文章に気軽に触れるきっかけになったとの感想が寄せられました。

(発表会が終わって 講師の小林なるみ先生と)

朗読で科学を伝える試みを、CoSTEPでは初めて行いました。今後も朗読xサイエンスの新しい関係を模索していきたいと考えています。