実践+発信

【留学生】留学生のための、科学技術コミュニケーション授業

2010.11.16

北海道大学に留学している外国人を対象にした科学技術コミュニケーションの授業「北海道大学を、もっと知ろう」が佳境に入りました。

この授業では、留学生が2名でグループを作り、「動物を使って研究している研究室」を訪問。研究について話をうかがい、デジカメで撮影した静止画/動画もまじえて、研究内容を紹介する数分のビデオ作品を制作します。できあがった作品は、YouTubeを使って世界に配信します。

授業の目標は、次の3点です。

(1) 自分の専門とは違う分野の研究者たちと、日本語で情報交換できるようになる。

(2) 自分の研究について、映像を使って紹介できるようになる。

(3) 北海道大学の、多様な研究や研究者たちを知る。

多数の受講希望者がいましたが、機材の関係で8名(4グループ)に人数を絞り、10月12日からスタートしました。

まずは、大学の研究者データベースなどを使って、訪問したい研究室をリサーチ。つづいて、インタビューの仕方や、写真撮影の基本的スキルなどを学び、いよいよお目当ての研究者に取材を申込みます。

実際の取材は、11月のはじめからグループごとに開始。

「鳥の求愛行動」を研究している相馬雅代先生(理学部生物学科)を訪問したグループは、鳥のユニークな求愛行動をビデオで見せてもらったり(写真上)、鳥の飼育室を見せてもらったりと、ふだんは見聞きすることのできない北海道大学を存分に体験しました。

中国からの2人は、文学部に留学中。専門分野が違うので、ときには理解できない用語が先生の口から出てきたりします。そんなときも、遠慮せずに聞き返したり、どこがどのように理解できないのか説明することが大切。先生も、どう言い換えるか、工夫を凝らしてくださいます。

違う専門分野の研究者とコミュニケーションする、貴重な体験です。

11月の第2週からは、いよいよ、インタビューの内容を数分間の映像作品にまとめあげる作業に入りました。

手軽に映像の編集ができるソフトウエア Windows Movie Maker を使って制作します。インタビュー内容についてきちんと理解し、そのうえで作品としての「ストーリー」も持たせる必要がありますから、「コミュニケーション力」も自ずと鍛えられます。

授業は、毎週火曜日の夕方にCoSTEPの演習室で実施。担当教員の指導を受けながら、12月はじめまでには作品を完成させ、12月中旬には発表会も開催します。

詳細については、このウエブサイトで追ってご案内します。