実践+発信

2010年度

2010.12.17

■ インターネットで見る ノーベル賞受賞者のメッセージ

「Science Window」 2011年早春号 (独立行政法人科学技術振興機構 発行)

 「思わず教室で伝えたくなる科学情報満載のWEBページ」 として、CoSTEPウェブサイトの「2010年ノーベル化学賞 鈴木章北大名誉教授」のページが紹介されました。

■ 大発見までの逸話満載

朝日新聞、2010年12月17日、朝刊(抜粋)

 ノーベル化学賞を受賞した鈴木章・北海道大学名誉教授(80)の業績や研究生活を一般向けに紹介した本が出た。科学者と市民をつなぐ人材育成を行っている北大の教育組織「CoSTEP」の教員が受賞研究の内容などをやさしく解説したもので、理科は苦手という人でも研究の苦労や意義に触れられる内容だ。

 本書では、鈴木カップリングが発見されるまでの試行錯誤の過程も解説している。 また、鈴木さんの研究者としての道のりを、本人や共同研究者の宮浦憲夫・北大特任教授らへの取材をもとに紹介。研究の方向を決めた本との出会いや、実験で質の悪い材料しか使えなかったことが大発見のきっかけになったというエピソードは興味深い。

  鈴木さんの率直な言葉から浮かび上がる研究に対する真摯で謙虚な姿勢と、若者はもっと海外に出て多様な考えの人々との交流を通して自分の世界を広げるべきだというメッセージは、多くの読者の心に響くだろう。

■ 2010年12月15日にCoSTEPが書籍「鈴木章 ノーベル化学賞への道」を発売することに関する報道

 ・ テレビ北海道(TVh)
    2010年12月11日、TVh道新ニュース
 ・ NHK札幌放送局
    2010年12月15日、ネットワークニュース北海道
 ・ 北海道放送(HBC)
    2010年12月15日、NEWS1
 ・ 札幌テレビ放送(STV)
    2010年12月15日、どさんこワイド179 ニュース

■ 業績紹介本を発売

毎日新聞、2010年12月10日、朝刊(抜粋)

 北海道大の科学技術コミュニケーション教育研究部門(代表、杉山滋郎・理学研究院教授)は、鈴木章・北大名誉教授の業績を分かりやすく紹介した本「鈴木章 ノーベル化学賞への道」(北大出版会発行)を15日から発売する。「クロスカップリング反応って何」「液晶の製造に使われているのはどういうこと」といった素朴な疑問に分かりやすく答えている。

 本は電子書籍をベースに内容をより充実したものにした。ノーベル賞受賞までに至る過程や研究業績、研究者になるまでの歩み、研究成果の利用、さらに若者へのメッセージなどを盛り込んでいる。

 杉山代表は「電子書籍公開時に寄せられた意見を参考により分かりやすくした。紙媒体も欲しいという要望もあって出版した」と話している。

■ 鈴木さんの業績 北大が出版へ

読売新聞、2010年12月8日、朝刊(抜粋)

 北海道大学は7日、ノーベル化学賞受賞が決まった鈴木章・北大名誉教授の業績や人物像を紹介する本を、15日に全国の書店で発売すると発表した。収益金は「多くの人に科学技術への興味を持ってほしい」という鈴木名誉教授の意思を尊重し、科学技術や理科の振興に関わる団体に全額寄付する方針。

 北大は鈴木名誉教授の受賞決定後、「クロスカップリング反応」の市民向け解説や、鈴木名誉教授の人物紹介を、本人のインタビューも交えて電子ブック版としてホームページで公開した。電子ブックの反響は大きく、「学校で読ませたいので出版してほしい」などの声も寄せられたため、内容を充実させて書籍化することにした。

■ 鈴木さん紹介本15日に全国発売

北海道新聞、2010年12月8日、朝刊(抜粋)

 北大科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)は、ノーベル化学賞を受ける鈴木章北大名誉教授(80)の業績や人物像を分かりやすく紹介した本「鈴木章 ノーベル化学賞への道」を制作、北大出版会の発行で、15日から全国の書店で発売する。

 CoSTEPは、11月からインターネット上で同名の電子ブック(70ページ)を無料で公開し、受賞理由の「鈴木カップリング」発見までの経緯や産業への活用例などを紹介している。しかし、読者から「電子ブックは読みにくい」「生徒に読んでもらうには紙の本がいい」などの意見が寄せられたため、電子ブックを基にさらに内容を充実させ、四六版90ページの本にまとめた。定価は税込み500円。収益は科学技術への理解を深める活動をする公益団体に全額寄付する考えで、来年3月をめどに寄付先をCoSTEPウェブサイトで公表する。

■ 2010年11月10日にCoSTEPが「ノーベル化学賞 鈴木章・北大名誉教授」サイトを開設したことに関する報道

 ・ 北海道放送(HBC)
    2010年11月10日、NEWS1 
 ・ 札幌テレビ放送(STV)
    2010年11月10日、どさんこワイド179 ニュース 
 ・ 北海道テレビ放送(HTB)
    2010年11月10日、イチオシ!

■ 鈴木先生の業績 分かりやすく

読売新聞、2010年11月10日、朝刊(抜粋)

 ノーベル化学賞を受賞する鈴木章・北海道大名誉教授(80)の業績を、中学レベルの知識でわかるよう解説したインターネット上のサイトを、北海道大が10日朝から公開する。

 サイトは、鈴木名誉教授のインタビューのほか、クロスカップリングの実演、産業界で広く普及した理由などを、アニメーションも交え動画で解説。ネット上でページをめくる電子ブックは、研究の理解に必要な最低限の化学用語が身に着くよう工夫した。研究者が使う難しい用語はできるだけ避けたが、鈴木名誉教授の論文も参考にし、内容に正確を期したという。

 サイトを製作した同大高等教育推進機構の杉山滋郎教授(科学技術コミュニケーション教育)は「石炭から石油産業への転換など、先生の研究を理解する上で欠かせない背景の解説も充実させた。ノーベル賞が生まれた時代を理解する一助となれば」と話している。 

■ 「鈴木カップリング」アニメで解説

朝日新聞、2010年11月10日、朝刊(抜粋)

 ノーベル化学賞の受賞が決まった鈴木章・北大名誉教授(80)の研究成果を分かりやすく伝える映像と読み物を北大がホームページ上で10日から公開する。受賞業績の「鈴木カップリング」の化学反応を、アニメも交えて解説した。受賞を機に鈴木さんの「人となり」が数多く伝えられているが、研究内容に触れることで化学の面白さも実感してもらうねらいだ。

 制作したのは、北大科学技術コミュニケーション教育研究部門「CoSTEP」の教員や受講生たち。「難しい」と敬遠されがちな科学技術のおもしろさ、本質を分かりやすく社会に伝える人材を育てる北大の教育組織の一つだ。

 CoSTEP代表の杉山滋郎教授(科学史)は「科学にあまり興味のない人でも分かるよう工夫した。学校でも教材として使ってもらえれば。映像と読み物を併せて使えば、理解がさらに深まります」と話している。

  

■ 北大が鈴木教授のサイトを開設 ノーベル賞業績を平易に

 共同通信、2010年11月9日(抜粋)

 「中学生にも理解できる内容で、本質的な部分をきちんと伝える」ことを目指す力作だ。

 鈴木さんや共同研究者のインタビューのほか、受賞につながった「鈴木カップリング」反応を実験映像やアニメーションを使い、説明する。鈴木さんの研究生活を振り返る約70ページの電子ブックも制作した。

 電子ブックの利点を生かし、ストックホルムで12月に行われる授賞式の様子も追加する。高校の授業などでの活用を想定しているという。

 科学技術の意義を一般市民に理解してもらうための研究をするコーステップの杉山滋郎理学研究院教授は「受賞で盛り上がる中、何がすごいのか、きちんとわかってもらいたかった。大学の研究活動を社会に発信するモデルケースになればいい」と話している。

■ 鈴木先生の業績 まとめてネットで

北海道新聞、2010年11月7日、朝刊(抜粋)

 動画は約12分。鈴木さんが若者へのメッセージなどを語るほか、受賞理由となった「鈴木カップリング反応」をアニメーションを使って解説する。

 電子ブックはカップリング反応の発見に至る経緯を化学史とともに振り返り、医薬品などへの活用例を写真や図を用いて紹介する。70ページ前後になる予定で、中学レベルの化学の知識があれば理解できる。

 同部門は科学を一般市民に分かりやすく紹介する「科学技術コミュニケーター」の育成に取り組んでいる。部門長の杉山滋郎教授は「学校での教材などにも使ってほしい」と話している。

  

■ 鈴木カップリング:分かりやすく紹介 図や写真多用、北大が10日HP開設 

毎日新聞、2010年11月6日、朝刊(抜粋)   

 北大大学院理学研究院の杉山滋郎教授が監修。医療品や先端素材などに活用される鈴木カップリングの発見の経緯や、波及効果などを「電子ブック」(A5判64ページ)にまとめた。化学反応式をなるべく使わず、図や写真を多用した。鈴木カップリングの実演の映像(12分22秒)も収録されている。

杉山教授は「個人の勉強や学校の教材に役立ててほしい」と話している。

■ 分かりやすかった会見の内容

北海道新聞、2010年10月18日、朝刊

「北大の鈴木章名誉教授のノーベル化学賞受賞が決まった6日夜、北大の会見で大学側が提供した資料の豊富さに驚かされた。」との書き出しで始まる、<@道新文化部>というコーナーの記事。鈴木宮浦クロスカップリング反応がどれほど安全で簡単に進むのかを、実験の動画で紹介したことなどにも言及したうえで、次のように結ばれている。
実験映像などは「北大CoSTEP(コーステップ)」が提供。科学技術をめぐる双方向的なコミュニケーション活動を推進する「科学技術コミュニケーター」を育てる同大の組織だ。2005年に発足。学外の市民も多く受講、参加している。

メンバーらが強調するのは、「科学技術と市民との橋渡しを」という役割。ノーベル化学賞受賞者の功績を説明しようとすると、難解になりがちだ。今回、まさに彼らの面目躍如の機会となった。