韓国光州で、スタッフの朴炫貞が「Drift Collective」として、作品《漂う風景》で展示に参加します。
2018年から関心を持ってリサーチをしていた知床の流氷をテーマに、Drift Collectiveというチームを組んで参加しています。斜里町での滞在制作をしたアーティストで、長年のリサーチで流氷を含めた自然をテーマにした様々な作品を発表し続けている上村洋一さん(CoSTEPで滞在制作をした作家でもあります)、歩いて撮影した写真をディオラマに仕上げる独自のスタイルを進化させなから作品を発表している西野壮平さん、映像のインスタレーションや、パフォーマンス、ドローイング、舞台や劇場芸術など、複合的で繊細、かつ力強い作品を制作している小金沢健人さん、写真から映像、コマーシャルフィルムから個人の作品まで幅広く作品を展開しているColleen Kwokさん、北海道で大学と街、その中での作品を模索してきた朴炫貞まで、5人がそれぞれ見た斜里町での流氷を、映像とサウンドで一つの作品にまとめました。
作品は《漂う風景》。巨大な敷地を持つアジア文化殿堂(Asia Culture Center)にある100mほど続き消防道路に、複数のプロジェクターとスピーカーで野外プロジェクションをする展示です。展示は<The View of Hanui(하늬풍경)>というタイトルで、出展する11作品が気候危機の時代における多層的風景をつくることで、暑い夏西から吹いてくる涼しくてカラッとする風をいうHanui風に出会った時の触覚を視覚的感覚に拡張し、美学的実践を試みる展示です。
タイル張りの道路が続く、光州のど真ん中にあるACCの空間に、流氷の映像体験ができます。流氷を見つめた5人の作家による視線を、ぜひ体験していただきたいと思います。
The View of Hanui
2023. 9. 14. – 2023. 11. 19.
韓国光州 Asia Culture Center (ACC)