2023年4月1日
科学技術コミュニケーション教育研究部門
部門長 川本 思心
2019年度末から、CoSTEPは各種教育プログラム・イベント等をオンラインに変更するなどして、新型コロナウイルス感染症に対応しつつ、学びの場の提供を継続してきました。2023年度は昨年度に引き続き、受講生やスタッフ、参加者の皆様の安全に配慮して、各種教育プログラムやイベント等を対面で実施していきます。
しかし、昨年度とは異なる状況下での対応が求められると考えられます。2023年3月13日から、マスクの着用は屋内・屋外を問わず個人の判断に委ねられる方針となりました(厚生労働省 2023.2.10)。また、5月8日にはCOVID-19は新型インフルエンザ等対策特別措置法の対象から外れ、5類感染症に移行します(厚生労働省 2023.3.10)。これにより、日々の感染者集計と発表は週毎の発表となり、濃厚接触者への自粛要請もなくなります。私たちの意識も変化しており、感染症への不安は低下し、外出意欲が高まっているという調査結果もあります(厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 2023.3.23,p80)
このように終息ムードが漂っていますが、COVID-19が完全に終息したわけではありません。実際、社会全体が対策緩和に軸足を移した2022年度も、第7波(8月前後)、第8波(1月前後)と流行の大きな波がありました。その致死率は低下していますが、死亡者数はむしろ過去最大となりました(厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 2023.2.22)。これは高齢者の感染者数が多かったためと考えられています。このように、対策が緩められ、情報も少なくなることにより、対策への関心が低くなることが予想されます。しかし、今後も流行の波がおき、高齢者などにそのしわ寄せが行く可能性は十分にあります。
今年度、CoSTEPスタッフ一同はより積極的に情報をあつめ、適宜議論をして自主的に判断し、学びの場を維持していきます。受講生やイベント参加者等の皆様にも何卒ご理解とご協力をいただければ幸いです。
参考:
・北海道大学「新型コロナウイルスに対する北海道大学の対応について」
・CoSTEP 2020年度(16期)開講方針(2020.4.17)
・CoSTEP 2021年度(17期)開講方針(2021.4.1)
・CoSTEP 2022年度(18期)開講方針(2022.5.1)