実践+発信

科学館通信班、写真撮影に挑戦!

2011.1.12

私たち「科学館通信」企画・制作実習班の活動は今、大きな山場を迎えています。

今日は冊子の表紙を飾る写真を撮るために、デザインから印刷までの工程でもご協力をいただいているデザイン会社「3KG」が経営する雑貨屋にやってきました。

冊子のデザインコンセプトは“ナチュラル・スタイリッシュ”。

この冊子のメインターゲットになる若い女性にアピールするにはどんなデザインにしたらよいか、私たちは実習の中で何度も話し合ってきました。

表紙はそのイメージを伝える大切な部分です。私たちもぜひ主体的に関わって撮影をしたいという気持ちで現場に押しかけました。

今回、冊子全体で伝えたいのは、“科学は身近なもの”ということ。

単にオシャレな雑貨屋さんの風景にするのではなく、その空間に科学を感じるアイテムをさりげなく溶け込ませたいと考えていました。フラスコやシャーレ、試験管や虫眼鏡、さらには生活感を演出するためのフルーツやお菓子など様々なものを持ち込み、プロのデザイナーさんと一緒に“絵になる風景”作りをしました。

さすがはプロ、細部へのこだわりが尋常ではありません。写真にはほとんど写らないところでの作り込みや、実際の生活をイメージしてリアリティを追及する姿勢など、私たちは撮影テクニック以上に、撮影に込める思いの大切さを学ぶことができました。

  

札幌市青少年科学館へも何度も足を運んで写真撮影をしています。

“科学館の魅力をどうすれば表現できるのか”、“若い女性が魅力を感じる被写体は何か”、を考えながらも、私たちが最もこだわっているのは “ありきたりではない、このメンバーにしかできない表現”です。

試行錯誤を繰り返しながらも、時間の経つのも忘れてこの写真撮影という貴重な体験を楽しんでいます。

北大交流プラザ「エルムの森」では、大トビラ(表紙の次のページの部分)の写真撮影をしました。私たちの思いのこもった自信作が撮れたと思います。

 

完成した冊子に載っている写真は、パッと見は普通のオシャレ雑誌にありがちなものに見えることでしょう。(それが狙いでもあります)

されどその一枚一枚の写真には、身近な日常に潜む科学を感じてもらいという、私たちからの強いメッセージが込められています。

冊子を手にした時、そんな私たちの“熱い思い”を感じてもらえればうれしいです。

(2010年12月24日  本科生 安倍隆)