普段、私は専業主婦として育児に追われる日々を送っています。受講を迷いながらCoSTEPのドアを叩いたのは、娘がつかまり立ちを始めた頃のこと。今後の社会復帰を見据え、子育て中の今をリカレント教育の期間として生かしたいと考えていました。そんな私が、CoSTEP選科Aの学びを3つのSTEPに分けて振り返ってみたいと思います。それぞれの活動の詳しい内容は、ぜひ実際の活動報告も合わせてご覧ください。
STEP1 講義:基礎を身につけ、視野を広げる ▶︎ 講義レポート
選科のカリキュラムは、講義と演習の大きく2つ。今年度の講義は、ZOOMでのリアルタイム受講とオンデマンド配信を選ぶことが出来ました。先生方や他の受講生との繋がりを感じながらも、子どもの様子に合わせて柔軟に受講でき大変ありがたかったです。毎回の講義はとても刺激的で、もっと視野を広げて活動の場や方法を模索しても良いのだと気づかされました。加えて、レポート提出や講義レポートといったアウトプットの機会で、講義の内容がより自分ごとになったと感じています。
STEP2 集中演習:いざ、実践! ▶︎ 選科A活動報告「未来百貨店」
選科Aのメインイベント、夏の集中演習も完全オンラインでの実施でした。全国各地の全く違った環境から参加している受講生同士、オンラインでどこまでコミュニケーションが取れるのか、受講前は不安いっぱいでした。しかし始まってみれば、いつの間にか和気あいあい。それまでの講義で「共通の言語」ともいえる視点を得ていたことや、先生方のサポートが大きかったと思います。とことん本気で取り組んだ方が面白いよ!とのアドバイスのもと、ギュッと凝縮した4日間になりました。学生さんの発想力、社会人の段取りの良さや技術力…と、異なる個性が集まったからこそ出来ること、共創の可能性を強く感じました。
STEP3 修了式:関係を深め、次のSTEPを見据える ▶︎ CoSTEP振り返りガイド
最後は、修了式に向けて振り返りコンテンツの作成です。夏の演習は、5人ずつ4つの班に分かれての活動だったのに対し、選科A全員での共同作業でした。ZOOMでの打ち合わせを重ねるなかで、各班の個性もキラリ。「こんなことしたいんだけど、技術的に難しいね。」…と話せば、「出来ますよ!」と返してくれる受講生がいたりと、違っているからこそ補い合えるのだと、体験を通じ学びました。完全オンラインだったのが嘘のように受講生同士の関係もグッと深まり、CoSTEP修了後のビジョンも共有しました。
おわりに
昨年の春、つかまり立ちをしていた娘は、この1年で走り回る様に。それと同じ様に、私自身にとってもこの1年は科学技術コミュニケーターとしての歩き方を学んだ、刺激的な1年になりました。主婦の私がやり遂げられるのだろうか…と迷っていた1年前が嘘のように、受講を終えた今、次のSTEPへ向けてワクワクしながら過ごしています。
もし、あなたがCoSTEPの受講を迷っているのなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。きっとあなたの個性も、CoSTEPでキラリと輝くはずです。
辻 ひさ(2021年度選科A)
主婦