●研究室に行ってみよう
北海道大学工学研究院 有機元素化学研究室 伊藤 肇 教授
●コーステップインフォメーション
8月6日(土) 第58回 サイエンスカフェ・札幌
「ただの水からエネルギー?」 ゲスト:触媒化学研究センター 阿部 竜 准教授
10月1日(土)第59回 サイエンスカフェ・札幌
ゲスト:工学研究院 有機元素化学研究室 伊藤 肇 教授
◆研究室に行ってみよう 〜工学研究院 有機元素化学研究室〜
今回は、北海道大学工学研究院 有機元素化学研究室、伊藤 肇(いとうはじめ)先生の研究室を訪ね、北大における最先端の研究の1つ、「発光性メカノクロミズム」について伺ってきました。取材したのは、CoSTEP7期生の藤田あさこさんです。
伊藤先生の研究室は、昨年ノーベル化学賞を受賞された、鈴木章先生の後継にあたる研究室で、金を使った化合物「金錯体」について研究されています。
緊張いっぱいの藤田さん、第一声「発光性メカノクロミックって何ですか?」と少し間違えてしまいました。
先生はやさしく訂正してくれました。「発光性メカノクロミズム」というのは・・・
「こする」という弱い刺激を与え、紫外線を当てると、そのこすった部分だけが鮮やかに光る、という現象です。これは、特殊な化合物「金錯体」の分子構造が、「こする」刺激を与えることで、不安定な並びとなり、その変化が紫外線を当てると光る、というものです。
「将来的にどんなものにつかえますか?」という問いには「秘密の手紙なんかに使えるかもしれないね、紫外線照射器を別便で送れば。」と笑顔で答えてくださいました。
お忙しい中、伊藤先生ありがとうございました。
※番組の中で見ていた「発光性メカノクロミズム」の動画は伊藤先生の研究室WEBから見ることができます。
(伊藤肇先生)
お疲れ様でした。