実践+発信

CoSTEP2回出島組織サミット参加

2023.12.3

2023年11月10月、長崎県長崎市の出島メッセに全国から45の「出島組織」があつまり、CoSTEPも川本が代表して参加しました。

出島組織とは、本体組織から何かしらはみ出して新しい価値を生む組織のことです。出島組織サミットでは、鎖国の時代に海外の文化や科学の窓口として機能してきた出島をヒントに、あたらしい組織のあり方について共有・発信することを目的としています。CoSTEPはこの面白い集まりに、元スタッフの岡橋毅さんの仲立ちで参加することができました。

挨拶をする出島組織サミット実行委員会会長の鳥巣智行さん
参加組織が並んだスライドと、早速名刺交換をする参加者

第2回となる今回は、趣旨説明のあとにまず全組織が1分間でプレゼンをしました。どの組織も取り組みや組織形態がユニークなのはもちろん、その「人」もユニークです。

1分でCoSTEPを紹介する川本〈写真提供:出島組織サミット〉

昼食後、バス2台に分乗して出島に向かいました。実際の出島を見て、そこから学ぶという趣向です。10分程度のバスの中でも情報交換が弾みました。

出島。現在は写真に写っている以外の3方は埋め立てられているが、周囲を堀で囲む計画もあるとか
川本と話しているのは関西大学梅田キャンパスの財前英司さん。江戸時代に出島にかかっていた橋は、ちょうどこの2名分の幅しかなかったそうです〈写真提供:出島組織サミット〉
学芸員さんによる解説が聞けるQRコードも記載されたガイドマップを手に出島内を散策。緑色の外階段がある建物はオランダ商館長の建物
〈写真提供:出島組織サミット〉
出島で発掘された仔牛。食肉用に解体されたものではなく、埋葬されていたため、牛痘苗のために使われた可能性があるとのこと。出島は感染症とその対策のための科学の入り口でもあったのです
日本以外の各国にも出島的な場所はあり、それらは相互に交流していたそうです。まさに出島組織サミットはそれをやろうという集まり

午後は45組織中8組織が登壇しました。CoSTEPは大学の出島組織という位置づけで、科学技術コミュニケーション教育を軸に、学内外をつなげる活動を紹介しました。

その他の7組織は、東京都スタートアップ・国際金融都市戦略室福山電業(株)iti SETOUCHI、社会福祉法人ながよ光彩会 みんなのまなびば み館GOOOOOOOD STATION(株)みんなの銀行ハウス食品(株)(株)ボーダーレス・ジャパンNPO法人日本NPOセンター課題ラボ です。

壇上で発表する川本

参加組織の中には、修了生とつながっている方々も複数いて、同じ理念でつながっているネットワークがあることを実感しました。講師や受講生として参加していただけそうな方も大勢いらっしゃいました。そして改めて、これまでのスタッフや受講生たちが作り上げてきたCoSTEPの価値を再認識することができました。CoSTEPはこれからも絶えず新しい価値をつくる出島であるべく、チャレンジしていきます。

柴原慎一 長崎市副市長から出島組織認定証を受け取りました〈写真提供:出島組織サミット〉
〈写真提供:出島組織サミット〉
最北の出島組織CoSTEP!
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