実践+発信

コンバージェンス教育の可能性についての課題研究発表を科学教育学会で実施

2024.9.18

2024年9月13~15日、科学教育学会第48回年会が函館工業専門学校で開催され、14日の課題研究「コンバージェンス教育の可能性」にCoSTEPの准教授の奥本素子と特任講師の池田貴子が登壇しました。

コンバージェンス教育とは、分野横断型のSTEAM教育に社会課題を取り入れて学ぶ新しい学際教育のフレームワークです。2022年にアメリカ政府主導の省庁横断型のワーキンググループのSTEM戦略として設計されました。本課題発表では、コンバージェンス教育の背景を解説するとともに、日本におけるコンバージェンス教育実現の可能性について、博物館教育、地域での感染症教育、福島におけるエネルギー教育などの科学教育の実践を通して考察していきました。

奥本が課題研究のオーガナイザーを務め、池田は都市ギツネの科学技術コミュニケーションの事例を紹介しました。

テーマセッション「コンバージェンス教育の可能性
演題:

  • 「社会課題と共に学ぶコンバージェンス教育」奥本素子(北海道大学CoSTEP)
  • 「企業研修における質疑応答の「ありがとうございます」に見る社会課題学習場面の特徴」七田麻美子(埼玉大学)、須永将史(小樽商科大学)菊地浩平(筑波科学技術大学)
  • 「都市公園との協働による獣害対策教育の実践例」池田貴子(北海道大学CoSTEP)
  • 「デジタルハンズ・オン展示における親子の学びの様相」森沙耶(北海道大学教育学研究院)
  • 「子ども向け科学館の役割と教育空間のデザイン」石川奈保子 (北海道大学高等教育研究部)

※ 発表順、敬称略。