ライティング・編集実習の受講生7名は、北大広報誌『リテラポプリ』の制作を通じてライティングや編集を学んでいます。現在は、来年に発行予定の『リテラポプリ 特別号』の制作に取り組んでいます。
冊子を作るときに重要なのは、冊子全体を貫く骨格、つまり「テーマ」がしっかりしているかどうかです。まずは皆でアイディアを出し合い、イメージを膨らませていきます。「どのような紙面にしたいか」「どのような記事を読んでみたいか」などアイディアを書きだし、ホワイトボードに貼りだしてイメージを共有していきます。
イメージが共有できたら、次は具体的な内容です。今年度の受講生が注目したのは、図書館や博物館、公開講座など、北海道大学が学外の方向けに提供するいろいろな施設やサービスでした。もっとたくさんの方に北大を活用して欲しい、北大とつながることでより豊かな生活や社会を提供できることを示したい。そんな思いをテーマにすることに決まりました。
テーマに沿って載せる記事も決めていきます。1ページで伝えるライトな記事から、7ページの大作まで多様なアイディアが並びます。これらを取捨選択し、掲載する順番を決めると、冊子の構成はほぼ完成です。
しかし、冊子作りはこれからが本番。自分が担当する記事についてページをデザインし、取材をし、文章を書いていく作業に入ります。ページのイメージを共有するために、既存の雑誌や絵本を参考にすることも。活発な議論を繰り返してイメージを共有し、いままで作り上げた冊子の骨格を意識しながら文章を書くことで、冊子全体のメッセージをクリアにすることができるのです。
『リテラポプリ 特別号』の発行予定は2月。よりよいものを作るため、受講生の挑戦はまだ続きます。