実践+発信

選科演習B ライティング作品集 『サイエンスひろば2013』

2014.3.3

昨年10月12日(土)〜14日(月)の3日間、選科生向けの演習Bが行われました。そのときの受講生たちの力作をまとめた電子書籍『サイエンスひろば』を公開しました。

演習Bの主題はライティングです。文章を書くことはもちろんですが、人の文章を読んで適切に意見を言うこと、自分の文章を人に読んでもらい自分なりに納得してよりよい文章に仕上げていくことなど、コミュニケーションも取り入れた3日間です。

文章の内容は、自分自身が関心を持っている科学技術コミュニケーションに関すること。執筆とともに、取材やインタビューの方法、デザインの考え方や図版の選び方、著作権についての講義も受けました。

今年度は特に受講生同士の相互インタビュー、それを文章化したものを互いに読んだり、これを壁に貼りだして全員で共有したり、さらに課題文については、受講生同士で意見を述べ合うピアレビューの時間を多くとるなど、「人の文章を読む」「人に読まれる」ことを意識できるような構成としました。自分が書いた文章が印刷などで発表されたら、何千人、何万人の人に読まれる可能性があります。書いているときから、そのことを意識できるようになることが大切だからです。

この文章の読者は、自分と近い分野の人や専門性の高い人ばかりではなく、科学に関心が薄かったり、知識が十分でない人を想定しています。「むずかしそう」「つまらなそう」と思われてしまったら、その先を読んでもらうことはできません。導入部分の工夫や言葉づかい、文章全体の抑揚や読後感などにも注意を払いました。

受講生からは、『 「読まれることに慣れてほしい」 という教員の言葉にはっとした』 という感想も聞かれ、文章を書く姿勢まで振り返るきっかけにもなったようです。

 作品集はこちらからご覧ください。