私がCoSTEPを受講しようと思ったのは、サイエンス・カフェを初めて観た時にとても興味を持って、企画や制作に関わってみたいと思ったからです。そんな興味から受講したので、受講前までは大学の講義が好きではなく、コミュニケーションが苦手で避けていた私にとって、CoSTEPの授業についていけるかがとても不安でした。 ですが、授業が進んでいくうちにそのような不安はすっかり無くなりました。CoSTEPでの1年間は、仕事との両立で忙しいものでしたが、それ以上にたくさんのことを学べてとても楽しいものでした。講義で様々な分野の科学技術の話を聞くことで、とても興味深く学ぶことができましたし、サイエンス・カフェなどの企画や制作を、様々な視点をもった受講生と共に、楽しくコミュニケーションをとりながら行うことができました。 また、私の職場の気象庁では、天気予報などの様々な情報を出していますが、情報の受け手を今まで以上に意識するようになりました。CoSTEPで学んだ成果を職場で生かすには、学んだことをもっと消化しなければいけませんが、職場で出している情報に対する見方が変わったのは、CoSTEPで学んだ成果の一つだと思っています。 2008 年3月には、CoSTEPで学んだ成果として札幌管区気象台が主催の「気象サイエンスカフェ札幌」を開催することができました。今後もCoSTEPで学んだことを生かして、サイエンス・カフェの開催などの科学技術コミュニケーション活動を続けていきたいと思います。
- 選科生修了/藤原 弘章
- 札幌管区気象台勤務