実践+発信

もう一歩踏み込んだ、サイエンスコミュニケーションのために

2010.2.25

私とCoSTEPとのつながりは、選科生となった平成17 年度から始まりました。E-learning で受講して得た知識は、北大工学部の非常勤職員として携わった“高校生や一般市民の皆さんへ工学の面白さや可能性を伝える”という広報業務に大変役立ちました。

しかし、本科生の方々がサイエンス・カフェやラジオ番組、Web サイトの企画・制作・運営などの実習を通じて力を身につけられ、その力をさまざまなサイエンス・コミュニケーションの現場で発揮されるのを目にしたことで「もう一歩踏み込んで学び、実践に活かしたい」という思いを募らせ、今年度は本科生となりました。

サイエンス・コミュニケーションを学ぼうとする意識、そして、これまで大学広報に携わり培ってきたノウハウと実践力が認められ、2007 年10 月より独立行政法人科学技術振興機構の調査員として採用され、広報課に配属されました。 現在は、機構の事業活動や機構を通じて文部科学省から研究資金を受けた研究者の成果を、新聞社やテレビ局の記者に伝える「プレスリリース」の作成に携わっています。 より多角的な広報活動が求められる全国的な組織へキャリア・アップできたのは、CoSTEPでの2 年間を通じて先生や受講生の方々と出会い、刺激を受けながら知識や実習の場を共有し、力を身につけたことによるものと感謝しています。

本科生修了/天元 志保
(独)科学技術振興機構広報課、元・北大工学部職員