実践+発信

森の上の

2011.1.22

カテゴリー:チラシ・ポスター

イベント:サイエンス・カフェ札幌

制作者:渡邊恵美(2010年度本科)

制作年:2011年1月


イベント名:第55回サイエンス・カフェ札幌「森の上の雲 –シベリアを環る水の話–」

 

ゲスト:杉本 敦子さん(北海道大学大学院地球環境科学研究院教授/環境変動分析学)

 

開催日時:2011年1月22日(土)16:30〜18:00

 

 

地球上の生き物にとって不可欠な水は,川や海,雨や雲などさまざまに姿を変え,ループを描くように私たちのまわりを環(めぐ)っています。今回は 「水・森・循環」という3つの言葉がキーワードです。杉本先生の研究“水は環る”を伝えようと実習のメンバーと議論を重ねました。

研究の舞台は,シベリア大陸のタイガ林。広大な森が“水”を蓄え,生命を育み,さまざまに形質を変化させながら“水”を循環させています。

“森”という漢字は3つの“木”から成り立っています。一方,見方を変えるとたくさんの“水”が循環しながら“森”を支えているといえるかもしれません。この大津先生のアドバイスがきっかけとなり,漢字のもつ象徴性を生かしたデザインを考えることにしました。

3つの“水(みず)”が集まった“森(もり)”。もちろん,このカフェのためにつくった創作文字です。この文字を主役にするため,レイアウトには大変苦労 しました。メインタイトル,背景,イベントの概要…異なる複数の情報やオブジェクトをたった1枚の紙の中に整然とおさめなくてはいけません。ストレートで シンプルなデザインって本当に難しく,だからこそ挑戦の甲斐がありました。

実習では「本質は何?」ということを常に考えさせられました。辛く緊張感の連続でしたが,最後は感動をおぼえました。6期CoSTEPはもう少しで終わりますが,これからも私自身の活動の中に“デザイン的な思考”を取り入れてゆきたいと思います。