実践+発信

ラジオ202回:口からわかるカラダのこと

2014.8.9

【コーナー】

●留学生に聞いてみよう!

【留学生による留学生取材のコーナー】

●研究室に行ってみよう

【研究者を訪ね、研究内容を伺うこの番組のメインコーナー】

北海道大学大学院歯学研究科(口腔病態学講座・口腔診断内科学教室)

教授 北川 善政(きたがわ・よしまさ)先生

●北大豆知識

【北海道大学の知られざる場所、物を紹介】

サクシュコトニ川


◆メインコーナー

研究室に行ってみよう

北海道大学大学院歯学研究科 教授の北川 善政(きたがわ・よしまさ)先生

インタビュアーは、CoSTEP10期生、青地絢美さんと山口なつきさん。

同行したのは同じくCoSTEP10期生のホウ・チュウハクさんです。

「歯医者」というと、虫歯治療で歯を削ったり、抜いたりするというイメージがあります。
ところが、北川先生が専門とするのは「口腔内科」。
いったいどんな治療をするところなのか、わかりやすくお話いただきました。
(北川善政先生)
「口と全身はつながっているんですよ」と優しく話し始めた北川先生。まずは、歯の治
療に使われた微量の金属が原因で、アレルギー反応が起きてしまう例を出し、「口腔内科」
とは、アレルギー反応や、潰瘍といった内科的に扱う病気を治療する科であると話しました。
日本人の3大死亡原因は、がん、心疾患、そして肺炎。口の中の病気が体に及ぼす影響で一
番大きなものは「誤嚥性肺炎」だそうです。高齢になり、寝たきりで口腔ケアが不十分だと、休ん
でいるときに菌が唾とともに、いつの間にか体の中に進入し、肺炎を起こし、死に至るそうです。
がん治療に効く、最新のビスホスホネートという薬は、非常に効果の高い薬ですが、一方で、
虫歯などがあると、その歯を腐らせる副作用があるので、治療前の口腔ケアがとても重要であることも説明してくださいました。
(次々に質問を投げかける青地さん(右)と、うなずきながら話を聞く現役歯学部学生の山口さん(左))
歯学と医学の橋渡しをする「口腔内科」。欧米では、”oral medicine”として、一般の方の認知度も高い科であるのに対し、日本ではまだまだ知られていないそうです。
幅広い医学知識を必要としますが、「歯科の重要な科であることを世間に広めていきたい」と抱負を語ってくださいました。
(左から:10期生・青地絢美さん、山口なつきさん、北川善政先生、10期生・ホウ チュウハクさん)
北川先生、診療の合間に取材に応じてくださり、ありがとうございました。
留学生に聞いてみよう!
ブラジル出身のマシャドー・アンドレイさんです。
日本語を学びに昨年に9月に来日。北大に多くの留学生がいることにまず驚いたそうです。
夏は暑いブラジルと比べ、北大は四季があり、キャンパスが美しいことにも感動したそうで
す。食事もあまり困らないそうですが、砂糖を使う日本食はちょっと苦手、とホンネもぽろり。
留学生向けの日本語の授業が多くあり、とても楽しいというマシャドーさん。
1年の留学期間を終え、秋には帰国するそうですが、ぜひ学びを生かしてほしいですね。
北大豆知識
サクシュコトニ川
北大の中を流れるサクシュコトニ川再生のお話を青地絢美さんがレポートしてくれました。
(サクシュコトニ川の始まり地点)

(飛び石があり、渡って遊ぶこともできます)

番組に対するご意見ご感想をお待ちしています。

 radio[at]costep.open-ed.hokudai.ac.jp ([at]を「@」に変えてお送りください)