8月21日に、CoSTEP共催で「アートなカタチの再生 ~ イモリ・ウーパールーパー・プラナリア ~」を開催しました。
この企画は札幌国際芸術祭にCoSTEPが出展する7つのイベントの一つ。いつもの場所とは違う地下歩行空間でサイエンスイベントを開催することとなりました。主催は、様々な生物を使って再生現象を研究している研究グループ「三次元構造を再構築する再生原理の解明」。再生研究のトップ研究者を擁するこのグループから、3名の若手研究者が登壇しました【当日の様子はこちらから動画で見ることができます】
プラナリアの再生研究についてお話をしたのは梅園良彦さん(徳島大学 教授)。あざやかなプラナリアの写真が注目を集めました。でも実は目的の実験結果が得られなかった写真なんだそうです。
イモリの心臓再生をお話したのは林利憲さん(鳥取大学 准教授)。研究のための画像とイベントのための画像、その間には線引きがあるとのこと。
最後はウーパールーパーの手足再生研究をしている佐藤伸さん(岡山大学 准教授)のお話でした。軽妙なトークに会場に笑いがおきます。
休憩をはさんで、研究グループリーダーの阿形清和さんも交えたクロストークを実施。再生研究の最前線と、科学と芸術のかかわりについてお話していただきました。
会場には京都からはるばるやってきたプラナリアのネオンアートも展示。ネオンアーティスト安彦哲男さんの作品です。
さらにプラナリアのアプリも展示。再生の様子を正確に再現しており、専門家も太鼓判を押した逸品です。
プラナリアアプリに子どもさんも大喜び。
もちろん本物のプラナリアも展示。大人も真剣に顕微鏡をのぞきます。
トーク会場のすぐ横ではパネル展示を行いました。研究者が自分の「作品」を来場者とお話します。
お客さんは気に入った写真にシールをはって「いいね」します。
地下歩行空間という移動のための場所に、ちょっと足をとめて科学とアートを感じる場をつくることができました。