高大連携などに取り組んでいるNPO法人NEWVERYと協同で、北海道大学で「WEEKDAY CAMPUS VISIT」のトライアルを行いました。
ガイダンスの様子
「WEEKDAY CAMPUS VISIT」とは、2013年から全国の大学で同NPOが展開している
非営利の取り組みで、大学生が普段所属学生向けに開講している通常の授業を、高校生に受講してもらうというキャリア教育のプログラムです。高校生が大学入学後に「大学の授業がこのようなものとは思わなかった」と思ってしまうようなミスマッチが起こらないように、キャリア選択のヒントにしてもらうことが目的です。北海道からは登別から。本州は、東京から合計10名の高校生が集まりました。
コーディネーターをしてくださった倉部史記さん(NPO法人NEWVERY)
まず、授業前に「ガイダンス」を行いました。アイスブレイクをした後、1日の流れや目的を確認し、現状の大学についてのイメージを高校生同士で共有しました。出てきた内容は「キャンパスや環境」「学生のキャラクター」に偏っており、「授業の内容や、身につく力」「卒業後の進路や仕事」については、あまりイメージが膨らまないようです。今回の目的は「北海道大学を、深く知る」「大学の見方を知る」等。さて、今日一日で高校生のみなさんはどのような発見をするのでしょうか。
ガイダンスの後は、実際に大学生と一緒に「応用倫理学の諸相14」「社会経済学Ⅰ」「マグマ科学」の3つの講義を受講しました。学会発表形式での演習や、多人数の講義などを受けて、各々に感じたことをメモしていきます。講義「社会経済学Ⅰ」では、先生に当ててられて、緊張しながら質問に答える場面もありました。
学会発表形式での演習
広い教室で行われた講義の様子
講義を受講した後は、講義を通じて得られた気づきを深めるため「振り返りワーク」を実施しました。朝のガイダンスで書き出した北大のイメージに「新しく気づいたこと」を加え、「学年の違いによる講義の違い」「朝の時点での印象は正しかったのか」など、大学・学部の理解と、自分自身への考察を行いながら大学の見方を学びました。講義が難しくてついていけないといった意見も貴重な気づきです。大学を見るだけではなく、真剣に学習者として参加することで、たくさんの気づきを得ているようでした。また、人と共有することで、自分にとって大学がどのような意味・価値を持つのか考えるきっかけとなっていれば良いですね。
CoSTEP一同、高校生のみなさんが未来の進路を見つけられるよう応援しています!