実践+発信

ビジュアルストーリーテーリング選択演習を開催しました

2018.8.2

7月28日、10時から16時まで高等教育推進機構でビジュアルストーリーテーリング選択演習を行いました。朴炫貞と奥本素子が指導をつとめ、17名の受講生が参加しました。

本科演習として2015年から続いているビジュアルストーリーテーリング演習を、今年からは選科の受講生も学べるように選択演習として開講しています。テーマに対して8ページほどの絵本をつくる演習です。2015年度は「水」、2016年度は「火」、2017年度は「土」で、2018年度は「森」をテーマにしました。

絵本のメディアは多様化されています。特にデジタルデバイスを用いた絵本の試みも多く見られることと、表現の幅を広げるため、今回の演習では「紙の絵本」と「映像の絵本」を選んで作成するようにしました。朴の絵本に対するレクチャーに続いて、各自用意してきた企画を話し合い、制作しました。

絵本のページは8ページと制限しましたが、紙の大きさは自由でした。図鑑やウェブの資料などを参考にしながら、多様な絵の具・撮影方法で、絵本というメディアの特徴を生かした自分なりの物語をつくっていました。

ストーリーボードに自分の物語を考えて、グループで企画を再構成し、絵本の制作を行い、鑑賞や読み聞かせまで1日で完成させました。集中して考え、表現するプロセスを体験することで、今後の表現に対して少し自身が持てたという感想がありました。また、森に対する多様な視点が確認できたことが面白いという意見や、絵本の幅広い表現に対してより興味を持つようになったという意見もありました。

そして、映像の絵本はプロジェクターやターブレットを使って共有しました。

より多様化される絵本と科学技術コミュニケーションを、この演習を踏まえてどのように繋げて考えていくか楽しみです。