CoSTEPは、主に遠隔地の受講生に対して e-learning で講義を受講でき、また3日間のスクーリングを行う、選科コースを設けています。8月24日から26日にかけて、北海道大学札幌キャンパスで、サイエンスイベントを企画・実施するスキルを学ぶ、選科の集中演習Aが行われました。全国に散らばっている受講生が、顔を集める貴重な機会です。4つの班に分かれた受講生は、最終日の26日に「CoSTEP ミニサイエンスイベント 2018」として、それぞれのイベントを実施しました。
(集中演習初日の記念撮影)
まずは「タイフーナナ号」チーム(姜知佑さん、遠藤優さん、及川和宏さん、清水宏美さん)による「あまいけどあまくない 〜妖怪エラベーラと考えるあなたの選択〜」です。妖怪エラベーラによって、来場者に配布されたアメ玉。ニュース番組仕立ての構成で、キャスターが砂糖のメリット、デメリットに関するニュースを読み上げていきます。「メディア」の情報とどのように付き合って行くのか、そのアメ玉を食べるのか田舎、エラベーラとともに考えました。
続いては「食事する人」チーム(壽啓一朗さん、佐藤みなさん、関口通江さん、正村典也さん、南明里さん)による「食べモノから食べるコトへ 〜楽しい食事って?食事のいろんな楽しみ方を考える〜」。「食品」ではなく、「食事」が大切では……?関西弁の子気味良い掛け合いによって、テーマとなる問いが投げかけられ、来場者同士で「楽しい食事とはどのようなものなのか?」について、語り合いました。
「どっちの科学ショー 〜プラスチックの光と影」は、「むらっちとゆかいななかまたっち」チーム(浅沼清香さん、高月文彦さん、中川美緒さん、渡部祐司さん)によるイベントです。大学の科学技術コミュニケーションサークルが、高校で出前授業を行う、という設定。「活プラ派」「脱プラ派」がそれぞれプレゼンテーションを行い、参加者は「ゆらぎシート」に自分の考えを記録していきます。
ラストの「「役立つ」だけでいいですか? 〜体で測る研究の価値〜」は、「RULERS」チーム(天井涼さん、高桑衣佳さん、浪花彰彦さん、橋本涼子さん、丸本萌さん)のイベントです。会場が「役に立つと思う・立たないと思う」「おもしろいと思う・おもしろくないと思う」の二軸で区切られました。参加者は提示された研究に対して「自分が考えるその研究の役に立つ度、おもしろい度」を表す位置まで移動します。会場という空間を存分に活用していました。
これらのサイエンスイベントは、初めて出会った仲間との3日間の共同作業のすえに完成した、汗と涙の結晶と言えます。このタイトなスケジュールの集中演習を乗り越えることで、「どんな企画でも実施できる」という自信をつけることができます。
(それぞれのイベントのチラシも作成します)
後日それぞれの開催報告が掲載されます。3日間の集中演習で受講生の皆さんは、どんな目的を立て、どんな工夫をして、どんな内容のイベントを企画して、何を学んだのでしょうか。その詳細は公開されたそれぞれのイベントレポートでご確認ください。